【実体験】第7話「禁酒・禁煙・減塩ーー自分を立て直すために始めたこと」
「完治していない」
再検査でそう告げられたとき、正直、ガクッと力が抜けた。
でも同時に、ようやく“腹が決まった”感覚もあった。
ここで本気にならなければ、次はもっと後悔するかもしれない。
そう思った。
病気がわかった直後から、実は禁酒と禁煙にはゆるく取り組んでいた。
「精密検査が終わるまでは控えよう」くらいの、どこか“仮の誓い”みたいなものだった。
でも、この頃からは違う。完全に断った。
禁酒ではなく断酒。
そして、タバコも一切手放した。
本気でやればできる。
けれど、正直に言えば……意外とキツかった。
禁煙の方法なんて書いたところで、いまの若い人たちは最初から吸っていないだろうし、特に需要はないかもしれない。
詳しく知りたい方がいれば、コメント欄で教えてもらえれば別記事でまとめます。笑
そしてもう一つ、手をつけたのが「食生活」だ。
塩分を減らす。加工食品を避ける。
味噌汁のだしを変えてみたり、醤油の量を量ったり。
それまで無意識に取っていた“当たり前の味”に、こんなにも塩が使われていたのかと驚く日々だった。
最初は、物足りなさばかりが口に残った。
でも不思議なことに、しばらくすると“素材の味”なんて言葉が少しずつ実感としてわかるようになった。
「ちょっと健康に気をつけてる」なんて生易しいものじゃない。
自分にとっては、“生きる”ための方向転換だった。
そして、もうひとつ避けて通れないテーマがある。
ダイエット。
これまで、何度も口にしては途中であきらめてきたこの言葉。
けれど今度ばかりは、取り組み方が違った。
“痩せたいから”ではなく、“命を守るために”。
無理な食事制限や激しい運動ではなく、まずは歩くこと。
エスカレーターをやめて階段を選ぶ。
早朝に10分でも散歩する。
それだけでも、自分にとっては大きな一歩だった。
身体の調子が劇的に変わったわけではない。
もちろん、毎日を快調に過ごせているわけでもない。
でも、前に進んでいるという感覚がある。
少しずつでも、自分の手で生活を整えていけている実感がある。
減塩、禁煙、断酒、ダイエット。
どれも「楽しい」とは言えないし、全部を否定してしまえば、味気ない人生にもなりそうだ。
でも、こうして身体を壊して気づいた。
自分にとってそれらは、“楽しみ”ではなく“毒”だったのかもしれない。
楽しみのつもりで続けていた習慣が、じわじわと身体を蝕んでいたのだとしたら。
失ってからでは遅い。
だったら、今やめるしかない。
それが、いまの自分にとっての“選択”だった。
生活を変えるのは簡単じゃない。
でも、自分自身と向き合ってひとつずつ見直していくことで、心の中に少しずつ明かりが灯っていく気がしている。
“もう一度、健康な身体を取り戻すために”。
この小さな一歩たちが、やがて大きな意味を持つことを信じて。
