【日記】共通テストの魔物
ついこの間新年を迎えたかと思えば、もう共通テスト前日である。
去年のあの時期からもう1年が経つと思うとこれからの人生はそんなに楽しくなさそうだ。
共通テストの思い出といえば、国語のテストを受けているときに始まって10分ほどで尿意が七分目ほどまできていたこと。足を組んで我慢し、必死に問題に集中しようと思っても選択肢が川のせせらぎのように右から左へ流れていく。
その日の帰り道、私は死ぬほど後悔した。
こんなことならオムツを履いていけばよかったと。オムツは一時の恥なのだから。
家に帰ってからも母が作ってくれた美味しい夜ご飯を食道は拒んだ。しばらく無心で寝転がりため息ばかり漏らした。
親から気まずそうに「どうだった?」と聞かれたが私は「分からない」と濁した。明らかに手応えはなかったが、ダメだったと認めるとそこまでのような気がして、期待を込めてあまり言葉として発しなかった。でも内心では完全に失敗していた。
数日後の国語の自己採点の結果としては、今までの練習の中では自己ベストの点を獲得した。
共テの魔法にかけられたかのような陳腐な筋書きの結果となったわけだが、やはり人生何があるか分からない。
他の教科でいうと化学は難化したようで、実際私も練習と比べると一番低い点数であった。他の教科でも波乱は起きたものの、なんだかんだで合計得点は練習の中で一番高い点数だった。
こんな教師が動機づけのためだけに言うシナリオのように進んでいくか、と思っていた。私はめっぽう本番に弱いタイプなのでこんな結果になるとは予想だにしていなかった。
なぜか本番で覚醒する。
教室には共テの魔物が棲んでいる。
敵か味方かは結果が出るまで分からない。
私はもう二度とこのような思いをしたくない。私には浪人している友人がいるが、私はその人たちを皆尊敬している。あの戦場に再び向かう勇気ある者たちは点数なんかに勝る、人生に必要なものを持っていると思う。どうか報われてほしい。
私が大学生となって驚いたのは、ここまでになっても日常の中で共通テストの話題をあまり耳にしないことだ。
受験生の立場のときは当然意識していたが、そこから少し離れただけで話題に上がらないほど世間では関心が薄いものなのだと。
今までは節目ごとに何か心が揺さぶられるようなイベントが定期的に用意されていたが、これからはどんどん少なくなっていき、最終的に何に対しても俯瞰的にしか見られなくなっていくのかなあと思ったりした今日この頃。
鷹彫からは以上です。
引き続き今日をお楽しみくださいませ。
