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170.【ネタバレ有】ラブ・イン・ザ・ビッグシティ

◆何かしらのもやもやを抱えている人にはぶっ刺さる恋愛映画に見せかけた人生映画

~あらすじ~
“普通”であることになじめない男女が支えあい、生きていく姿を描いたドラマ。

周囲から非難されることも多いが、気高く自由奔放でエネルギッシュなジェヒと、ゲイであることを隠して生きる、繊細で寡黙なフンス。ある時、クラスメイトによってフンスの秘密が暴かれそうになったとき、手を差し伸べたのがジェヒだった。全く正反対の2人は、互いの違いを認め合い、ルームシェアをしながらかけがえのない学生生活を送っていく。世間のルールに縛られず、恋愛や夜遊びなども全力で楽しみながら生きるジェヒに刺激され、閉じこもっていたフンスも徐々に外の世界へと踏み出していく。そんな2人の関係は、大学を卒業してそれぞれの道に進んでも、変わらないはずだった。しかし、社会に出た2人に大きな転機が訪れ、思いがけないかたちで友情が試されることになる。

ジェヒは“あなた(自分)らしさは弱みなの?”と冒頭でフンスに問いかけます。これずっと観ながら私の『自分らしさ』ってなんだろう?と考えあぐねてました。でも自分だけの答えに近づく過程が映画を観ながら進んでいく感じ、20代〜30代を描いているからこそ観客も自分自身はどうだったかな?と振り返られるのだと感じました。

フンスは秘密を持ちながら、でも完璧に蓋出来ずに秘密が漏れそうになるたびにアワアワして、周りを気にしないジェヒが羨ましい反面ビビリというより優しすぎる面もある。一度振った元カレはいつまでも自分を待ってくれてると思っていた、とラストシーンは彼との未来を前進させてこなかった後悔が伝わる。

2人に共通してるのは【相手への優しさ】【バディー】であること。人生うまくいかなくて怒ったり凹んだり危険になる時も、まず最初に相手の心配をするシーンをすごく覚えてます。個人的にはフンスが元カレの文化祭で相当な暴力を受けた後、あれだけイライラしていたのにお互いに相手の傷を見つけた途端に『誰にやられてた?!』と、いの一番に駆け付ける、その優先順位にジェヒへの想いが出ています。

自分もボロボロな癖にお互いを心配し合って、そんな関係性の人が1人でもいたら人生は最高ではないでしょうか。クラブでフンスを待つジェヒも、ジェヒからの電話に全力で向かうフンスも、周りからしたら変かもだけど、正直、本音としては羨ましいなー!と思うはずです。

◆恋愛観にもぶっささりまくり。

本作で一番心に残ったセリフが、“会いたい”は愛してるよりも真実味がある。”
スキとかカワイイとかアイシテルより、「あなたに会いたい」はまさにLOVEですよね。それは男女間でも友情間でも家族間でも色んな間柄のLOVEを象徴できるものだと思います。数多い作中の名言で1番真理だなと感じて心に残ってる言葉です。

フンスは恋愛観がめちゃ親近感、傷つきたくない傷つけたくない、でも欲は満たしたい、でもやっぱり傷つきたくないから恋愛はしたくない。
ジェヒは超恋愛気質!付き合う人に影響受けまくるし、周りにも流されまくりながら『これが私にとって(あなたにとっても)正しいだよね?』と模索してる姿がいじらしく可愛いけど、相手軸なのか自分軸なのか分からなくなった経験がある人には刺さるのではないでしょうか。

流行っているラブタイプ診断をするなら、フンスは【ツンデレヤンキー】ジェヒは【恋愛モンスター】じゃないかな?

◆音楽もぶっささり!

missAが大好きだったし、最初に好きになった韓国グループだったので作中で使われたシーンが懐かしさとフンスとジェヒの友情に大号泣。
missA自体も「かわいい!」と言われがちなアイドルではなく、今でいうガールクラッシュの先駆けのような存在なので作品にぴったり!
しかもmissAはこの曲がデビュー曲!世の中では女性アイドル=少女時代のようなカワイイ♡愛らしい♡コンセプトばかりの中、K-POP界では”普通ではない”、”異端だ”と当時騒がながらも、多くのファンを魅了したのは私たちの中のパワフルさ・自分らしさに同調したからではないでしょうか。

今年の6月に劇場公開されたので配信サービスはまだこれからみたいですが、「自分らしさって何だろう」「人生これで正解なのかな?」と思っている人には観てほしい作品です。
ネタバレありで書きましたが、内容を知っていても心に刺さる名言があるハズ!

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