ページをめくる楽しみ
久しぶりに本屋に行く機会があり、なにを読もうかと考えたとき、大好きな作家のひとり、宮部みゆき氏の「あやし」を手に取りました
好きな作家の作品をとことん読み尽くすというのが、わたしの読書の傾向にあります
そういえば、小学生の頃から妖怪ものや怪談ものが好きでした
中高生の頃は歴史小説、大人になってからはミステリーやファンタジーが好みで、恋愛ものは苦手
なぜかわからないけど、なんか好きという趣味、嗜好は今生だけのものではなく、魂の特徴や特性ともつながっています
そこを丁寧に深堀りして見ていくと、たくさんの気づきがあります
「あやし」の中のどの短編も、かなり凄惨な場面が多数出てきますが、作風からは、そう感じさせないものがあります
表面上そう感じないだけで、文章からその光景を想像すると、目を覆いたくなるような場面が容易に想像できます
小説の中でも、その凄惨な光景を目にした登場人物は、だいたい高熱を出してうなされ、寝込んでしまうくらい凄まじい現場ばかりです
人が殺められたり、行方が知れなくなったり、魂を抜かれたり…
その正体をはっきりさせず、不思議なものは不思議なまま、なぞはなぞのまま余韻を残してします
そこが醍醐味でもあります
魂を抜かれるというお話を読むたびに、魂は心や精神ではないということがわかります
そもそも、魂とはなんなのか?
と考えるのが好きです
考えたところで三次元の思考ではとらえられるはずもなく、自分の中の「なんとなく知っている…」という感覚だけが頼りではありますが、深いところでのつながりや壮大な広がりの中で、ふとした瞬間に一体となれる感覚がそうなのだと感じます
もしかしたら、死よりも魂を抜かれることの方がこわいかも…と想像し、久しぶりに紙のページをめくる時間に没頭しています
