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「VIVA LA ROCK 2026」ビバラ初日に足を運んで~少々ドタバタ記

5月3日に埼玉県・埼玉スタジアム2002周辺の野外特設会場で開催された「VIVA LA ROCK 2026」に行ってきた(写真はフェス感ないけれどスタジアム内で撮ったもの。贅沢な休憩場所でした!)。

私がレビューを長らく執筆させていただいている雑誌、MUSICAを作っているFACTが主催・制作しているフェス。今まで何度か足を運んできたけれど、ずっと会場はさいたまスーパーアリーナだったので、さいたま新都心駅駅から3分という近さ&どんな天気でも屋内でも過ごせて、小さな子連れには非常にありがたい安心感があった。新幹線でも大宮からあっという間だったので、仙台に引っ越してからも楽々アクセスできた。

今回は埼玉スタジアム2002ということで、初めて行く会場。そして野外。というわけで事前から多少の緊張感があったのだけれど、当日に予想外のハプニングが起きた。仙台は5月2日に強風が吹いて、新幹線や在来線が運休や遅延に見舞われていた。こういうことはちょくちょくあって、仙台は風が吹く日が多いし仕方ないね、昨日じゃなくてよかったね、なんて言いながら5月3日の早朝に最寄り駅に向かったところ、なんと前日の強風の影響は続いていて、乗る予定だった電車が運休。その一本後の電車は来るものの、予約していた新幹線には間に合わない……という状況になってしまったのだ。もう風そのものは吹いていないのに! もっと早く家を出ていれば! そもそも東京みたいに電車の本数が多ければ間に合うのに!と、天気や時間といったどうにもならない敵にキリキリしつつも、少しでも早く会場には向かいたい。ゴールデンウイークということもあり、その段階で最速で着ける新幹線は満席。デッキに立ち乗りして大宮まで向かうことになったのだった。

子連れで電車に座れなかったフェスで思い出すのが、コロナ禍前のROCK IN JAPAN 2019。まだ茨城で開催していた頃で、上野からスーパーひたちに乗ったら満席だったのだ。久々のフェスで油断していた私が甘かった。まだ幼い我が子をなだめながら立っていたら、座っていたご婦人からうなぎパイをいただいた温かな記憶が鮮明に残っている。ちなみに今回は、我が子は文句をちょっと言いつつもがんばってくれました。成長に感謝。
大宮からも会場の最寄り駅=浦和美園駅までは40分ほどかかるので、遠征民には少し大変ではありつつ、在来線では座れてありがたみを噛みしめた。浦和美園駅からも20分ほど時間がかかるので、行きはワクワク歩いていたものの、帰りは新幹線に遅れそうになりダッシュ。いやギリギリまで観ていたせいなのだけれど。それを乗り切れたのは我が子の成長であり2回目の感謝。

そもそも4日間のうち、5月3日に来ることにしたのも、我が子が希望したからだった。私はどの日にも観たいアクトがいたので、選んでもらった。
予定の新幹線には乗り遅れたけれど、マカロニえんぴつの途中には間に合った。以前からマカえんは知ってはいたものの、これまた我が子きっかけで『天才てれびくん』の“ネクタリン”から掘り下げて聴くようになった。日々の感情を絶妙な物語と色合いに落とし込む歌詞と、それがいちばん伝わるアレンジのセンスに惹かれているのだけれど、ライブを観たら一人ひとりの華麗な演奏にも魅せられた。なんといっても“ヤングアダルト”が聴けたのが最高。ビールを飲みながら、足りないのはアルコールじゃなくて愛情と歌って大丈夫だったかな。はっとりさんが「大好き」ってオーディエンスに呼びかけていた姿が誠実に映った。子どもにも真っ直ぐに向き合っていた『天才てれびくん』の印象そのままで、ホッとした。

続いては埼玉スタジアム内の客席でご飯。初めて広大なスタジアム内に入れたのもいい経験だったし、トイレも多くて快適。導線でもあったので、屋根ありのエリアに足を踏み入れると涼しくて快適!という効果もあった。雨が降ったとしても逃げ場になっただろうし、いいスペースだった。
もうひとつ、会場で新鮮だったのが、足元がアスファルトだったこと。野外フェスは公園などで開催されることが多いから、このパターンは久しぶり。90年代だと結構あって、TOKYO COOL CAMP 98(ミッシェルやスーパーカーが出ていた今思うと超豪華イベント。Dragon Ashは3人編成だった記憶)とか。LUNA SEAのCAPACITY∞もアスファルトだったかな? 暑さも熱さも倍増だったなあとか、いろいろ思い出してしまった。

その後は羊文学へ。“声”のような有名曲もサラリと演奏するかっこよさと、合間に見せる素の表情のかわいらしさに、どんなステージでも自然体でロックできる人たちなんだなあと惚れ惚れ。
アイナ・ジ・エンドは、我が子が張り切っていてうれしかった。サウンドチェックからグルーヴィで、水を得た魚のような姿に、生まれながらのライブパフォーマーだなと思った。“革命道中 - On The Way”はお茶の間だけではなく、ライブも沸かせるキラーチューンであることも知れてよかった。
秋山黄色を観たのは、それこそ前述したROCK IN JAPAN 2019以来。ずいぶん前に取材をしてからチェックするようになったアーティストだけれど、なにより新作『Magic if』が素晴らしかったので楽しみだった。ライブにも生き様が映し出されるアーティストになってきている気がする。オーディエンスに寄り添っている様子も伝わってきて、“とうこうのはて”がグッときた。
My Hair is Badは、年月を重ねるごとに好きになってきたバンド。ロックバンドであることを果敢に証明するパフォーマンスと、それを言葉で懸命に語りかける椎木さんのMCが愛しかった。

クリープハイプは、かつて取材もしたことがあったのだけれど、ここ数年は尾崎さんの著作も愛読していて、且つ長谷川さんのソロも好きなので、久しぶりに観られてうれしかった。たぶん2014年の日本武道館以来だと思う。
いきなり“HE IS MINE”からはじまる攻めのセットリスト。大舞台が似合う貫禄は、風にのり時代に抗えるほどの堂々たる表現によって生まれているのだなと思わずにはいられなかった。「言葉」にまつわるMCは、言葉を使った仕事をしている自分にもグッときた。若い世代にも響くといいな。

帰りの新幹線の時間が迫ってきたので、最後になとりさんを観たら、1曲目が“セレナーデ”で我が子歓喜。そのまま急いで帰路につくも、いつの間にか私の帽子がなくなったことに浦和美園駅の前で気づき、引き返す時間はなく半泣きで大宮へ……と、行きと帰りはバッタバタになってしまった。
しかし、物語はここで終わらない。忘れ物の問い合わせをしたところ、なんとインフォメーションに私の帽子が届いていたとのご連絡が! 風の強い夜に黒い帽子を落としたんだよ!? もう半分あきらめていたよ……拾ってくれた方、本当に本当にありがとうございました。埼玉スタジアムの方の素早いご対応もあって既に我が家に届いたので、帽子にも謝りながら洗ったところです。温かく人間味のあるビバラを象徴するような出来事だったので、こんな締め方にさせていただきます。出会いと再会と経験に最大級の感謝を!

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