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著名人にインタビューすることが正解じゃなかった

WEBライターからインタビューライターにシフトして、ちょうど2年が経ちました。

最近手帳関連の投稿ばかりだったけど…ちょっと琴線に触れる出来事があれこれあったので、一度思いを残しておきたいと思います。

わたしがインタビューライターになるまで


数年間あちこちで書いてきたWEBライターを辞めた(正しくは優先順位を下げた)のは、探せば誰でもたどり着ける情報の2次加工というアウトプットにモヤモヤを感じたから。自分で直接見聞きした情報じゃないものを集めて、あるいは自分が心から「伝えたい!」と思うものではない話題をそれっぽく世の中に出すってことに罪悪感を抱いてしまったのです。

(注:あくまでも私が携わっていた媒体の場合&私の価値観であり、このスタイルを批判する意図はありませんし、WEBライターすべてがこういった書き方ではありません)

じゃぁ、直接取材する案件に携わろうか!と思ったところで、伝手は皆無。
っていうか、取材自体の経験も皆無。
何より育児中のわたくし、取材に行くって言っても稼働時間は限られてるし、急に子供が体調不良になったりしたらどうしよう?
――今考えると言い訳なのかもしれないけれど、一歩の踏み出し方が分かりませんでした。

ところが、踏み出したい方向が見えると運命は変わる(いや、行動が変わったのかな?)。

それまでは、「みんなとレベルが違っていたら恥ずかしい!」「限られた時間でなんて書けないかもしれない・・・」と躊躇していたフリーライター・一田憲子さんの「オンラインライター塾」にエイッ!と参加。
直後、イベントの場にいらっしゃる一田さんにお礼を伝えにいったら、なんとたった1分で一田さんのサイトで連載の機会を引き寄せました。インタビュー未経験にもかかわらず(驚)。

▼詳しい展開は以下に綴っています

誤解されたくないのは、私が連載の機会を頂いたのは「いい文章が書けるから」ではなく、「ただ行動したから」。タイミングがハマったのです。
そう、うまくなくても、経験も伝手もなくても、子どもがいても、インタビューライターとして踏み出せた!

でも、ここから新たなある悩み事が……。

プロって何?


当時メインで携わっていたWEBメディアは、身バレNGだったため、完全に黒子でしたが……連載のお1人目のインタビュイーが行きつけの人気カフェオーナーだったこともあり、様々な方から直接ご感想をいただくことも多くなりました。裏方だったのに一転、みんなが見つけてくれる私になった…このコントラストがものすごい衝撃!!!

「あのフレーズが良かった!」
「メモして何度も読み返しています」
「進路に迷う子どもに勧めました」
「美穂さんだ!芸能人にあった気分!」

▼ 当時の連載はこちらから

うれしかった。
すごーくうれしかった。
こういう反応に触れたかった。
誰にどんな風に届いているかを知りたかった。
――「やってよかった、書いてよかった!」って、心から思いました。

けれど――「わたし、そんなに大層な人間ではないんです~…」って心の中で焦る自分も、同時に。

素敵な経験やエピソードを私が仲介してお伝えしただけで、私自身は何もすごくない。次もこうやって書けるかわからない。っていうかインタビューライターとしての仕事があるわけでもない。

――プロって何?
私はプロなの?
どうやったら本当の意味でみんなに認められる?
どうしたら「プロです!ライターです!!」って私は心から胸を張れる?

当時受けていたコーチングでも、そんなことをぐるぐるずっとコーチとキャッチボールしていました。

「雑誌で書くという実績を積んだらいいのかな?」
「みんなが知ってる人にインタビューしたら一人前かな??」

そう思って、某出版社の有名雑誌の編集部に営業に出向いたこともあります。
けれど、それっきりご連絡はなく……私自身も帰りの電車の中で「あれ??これ本当にやりたいこと??」という「?」が既に浮かんでいました。

完全に、迷子。

ローカルメディアって…地味じゃない?


その頃出会ったのが、ローカルメディアでの「記者」の募集。

紹介された案件や自分で見つけた地域のニュースを取材して、執筆する。記名記事ではないけれど、SNSなどで自分の取材記事として公にしたり、実績として取り扱うのはOK。ノルマもなく、完全リモートOKで、自分のペースでOK。

いいではないか、このお仕事!

ただ一つ引っかかったのが、「ローカル」…。

だってわたし、誰もに認められる「プロ」になりたいんだもの。
ローカルって地味じゃない!?
ちっちゃくない!?!?

――そう思ってました(ごめんなさい)。

でもね、まぁ、とりあえず、インタビューや取材の経験が少ない私ですから、まずは数を重ねてみようと始めてみたら…え、ナニコレ、オモシロイ!

▼初めて「記者」として取材した直後のnote

有名じゃなくても、街の片隅でも、素敵なストーリーってこんなにあるんだ…!!!
――気づけば、半年間で33本の取材に地元を駆けまわっていました。

▼ローカルメディアで取材・執筆した記事たち

私なりの答え


いまでも引き続きローカルメディアの記者として駆け回りながら、昨年には自分のブログサイトもオープン。

▼心地よい自分になるための実験とヒント「じぶん実験室」

コツコツ実績を積んでSNSなどでも発信するうちに、ご指名で案件のご相談を直接頂いたりすることもちらほら出てきました。

▼お引き受けしたお仕事の実績などをまとめています

いまでも、いわゆる著名人にインタビューはしていないし、(紙媒体のインタビューにはかかわったけれど)有名雑誌でも書いていません。

けれど、すごく満たされている。

それは、私がいま書きたいのは「すぐそこに横たわっているのに知られていない誰かの物語」だと気づいたから。

本当にね、足を運ぶと必ず感動をお土産にもらうんです。
海外のミシュランの星がついているお店で長期間武者修行したシェフが有名レストランに勤めるのではなく自分の城を構える選択、とか、自分の病気を機に40代で大学に入り直す、とか、定年を迎えて「挑戦するならもう今しかない!」と思った(ともすると「もう挑戦のタイミングは終わった」とすら思いそうなのに!)とか……そういう様々な経験を手に、街のあちこちでそれぞれができることに心を砕き、思いを込めて物語を紡いでいることに、本当に勇気をもらう。
この世界は一つ一つのそんな物語でできている!と思うと、本当に貴い。そして、自分もここで一つの物語を紡いでいる、と気づかせてもらえたことで、胸を張って「私はすぐ隣にいる人のお話を聞いてみよう。明日から今いるこの世界の見え方が変わる、そんなストーリーを手渡していこう。この場で、この私で、書きたいものを書いていこう!」と思えるようになった気がします。

逆に言うと、「書きたいものしか書かない」と決めたということでもある。
だから、片っ端から営業を書けることもしないし、「お仕事大募集中で~す」とブンブン手を振ることもしていません。

――が、今いる場所で、好きなものだけに手を伸ばし、コツコツと書き続け発信を積み重ねていると、ある瞬間に私を見つけてくれる人が確かにいる。

先日はこんなできごとも…

さらに、大切にしたい案件との出会いにも恵まれています。

プロになるなら大きくならなきゃ!って思っていたけれど…
今の自分のままでもプロになれる。
やりたいことだけやっても、プロになれる。
自分が劇的に変わらなくても、そのままで幸せを感じることができる。

――そんなことが分かった2年間でした。

そして結果大きくなるのだとしたら…
ある瞬間や案件との出会いでバーンと大きくなる(ブレイク的な?)というより、自分を苦しめない日々の積み重ねによって蒔いた種が芽吹いて、それに気づいてくれた周りが自分の存在をちょっとずつ大きいものにしてくれるのだ、とも。

堂々と胸を張って…というにはまだまだですが、ちょっとは「ライター」らしくなれたかな、と思います。

大きいとか小さいとか、まあいいや。
自分もお相手も、そして読者も。みんなが幸せになるものしか書かない。

――そう決めることができた2022。

その思いを胸に迎えた2023のスタートを切ります。
今の思いは、こんな感じ!

取材ライター3年目、今年もよろしくお願いします!


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矢島 美穂|本の言うことを聞くライター/手帳実験家 最後までお読みくださりありがとうございます。SNSで感想・シェアを頂けたらとてもうれしいです(必ず読みに行きますね!)。いただいたサポートは、noteコンテンツにつながるような書籍購入に使わせていただきます。これからも気軽に遊びにいらしてくださいね!