見出し画像

「片付けの切り札」の言うことを聞いたら、散らかったリビングが2週間で片付いた!

片付かない空間に、イライラする。
片付けてくれない我が子に、イライラする。

自分を大切にできていない気がするし、集中したいときに気が散る。グチャグチャの部屋から「子育て失敗」の烙印をおされている気がするし、自分が空回りしているようでガッカリする。

片付けが苦手な自分が、大嫌い。大型船が深い海の底におろしたいかりのように、胸の奥にドドーンと居座るのは「片付けられない自分」への自己嫌悪。

ああ、もう、どうにかしたい。すがるような思いと、「でもどうせ、これもまたありがちな片付け本なんだろうなあ…」とあきらめを同時に抱きながら手を伸ばしたのが、5月に発売されたばかりの本多さおりさんの新刊「あなたを動かす片付けの切り札」(以下「片付けの切り札」)でした。

――結論から申し上げます。この本、効果てきめん。すごかった。

目にするたびにモヤッとしてばかりだった、棚・テーブル・床に余計なものが減り、視界がスッキリ。

空間の空気が変わったし、日々のいわゆる「リセット」にパワーがかからない状況に。何より自分の心が穏やか!部屋を目にするたびに嬉しく思う日が来るだなんて……。自己嫌悪が自己肯定へと、180度身を翻しました。その間、たったの2週間。

この本の何がすごくて、わたしがどう片付けていったのか。
今日は、その全貌をお見せします。

「読んでつい動き出す」片付け本

「いやいや、片付け本なんて、もう山ほど出版されてるでしょ?今さら語ることなんて、なくない?」

――そう思う人も多いはず。参考までにChatGPTに現在どれほどの「片付け本」が出版されているのか聞いてみたところ、

  • 日本で「片付け」や「断捨離」をテーマにした書籍は、累計で数千〜1万冊程度(Amazonの「断捨離」だけでも3000冊以上にヒット)

  • 書店や通販では常に新刊が供給されており、ジャンル全体として規模が大きい分野

……とのこと。

既に飽和状態に思えるこのジャンルに、「片付けの切り札」はどう参戦したのか。――それは、「ノウハウやアイデア」ではない切り口から片付けを後押しする、という試み。

これまで私は、片付けに悩む人には「片付けが無理なく続く収納のノウハウ」をお伝えせねばと思っていました。けれども今はノウハウやアイデアは二の次だと思っています。

「あなたを動かす片付けの切り札」おわりに より

「何をお伝えすれば片づけたくなってもらえるだろうか?」、読んでいるそばから、本を置いてつい片付けに行ってしまうような、そんな一冊になったなら。読者の方が「読んで満足」で終わらない、「読んでつい動き出す」片付け本を目指しました。

「あなたを動かす片付けの切り札」おわりに より

わたしの場合、6月1日にこの本を購入し読み始めた翌日2日には、読み終わる前から隙間時間で片付けを始め、6月17日にはご機嫌リビングダイニングに。まさに「読んでいるそばから本を置いてつい片付け」た一人――見事に術中にはまっている……!

「片付け」の前に考えたこと

ところで、過去のわたしは「リビング」や「キッチン」、「戸棚」など、「場所区切り」で片付けに取り掛かっていました。

でも、今回の片付けの目標は「ダイニングチェアに座ったとき、くつろげる風景にする」。今までと、ちょっと視点が違います。

というのも、本書で挙げられていた、お悩みベストテンの10位は、「家が居心地がよくない」。そのチャプターで「自分にとって居心地のいい部屋とは、どんな条件がそろった場所なのか」と本多さんに問われたから。

「わたしが居心地の悪さを感じる時って、いつだろう?」
――そう考えてみると、ふと浮かんだのは、あるダイニングチェアから目にする風景。

片付け前の風景

いつもは、テーブルの向こう側に覗く四角い背もたれのチェアがわたしの定位置。そこに座って見えるのは、大きな窓越しの風景が大半です。

ところが、たまに写真手前に移るチェアに腰かけると……座った瞬間から、イライラが炸裂!視界が変わり、雑然としたあれこれが目に飛び込んできて、「自己嫌悪」を刺激され続けるポジション……。まずはここに座った時に穏やかな気持ちでいられる部屋にしよう!

場所別や「隅々まで……」ではなく、「自分のために何をするのが効果的か」にフォーカスしたスタート。これにより、「何をやるか・やらないか」に迷った時に立ち返る基準が生まれました。

「片付け」に効いた2つの教え

さて、いよいよ片付け開始!その過程で、個人的に特に効いたのは2つの教えでした。

◎考えるな、動け

「片付けには計画もいらない!考えなしでゴー!」という本多さん。「計画を立ててから」と頭を動かすことから始めるのではなく、不快・不便をとっかかりに、まずは手を動かして試行錯誤すべし、といいます。

「片付くための最短距離、最高効率を目指して動こう」なんていう考えは捨ててください。回り道をしてもいい、道に迷ってもいずれは何とかなる。(中略)その繰り返しがここりよい片付いた部屋を作っていくのです。

「あなたを動かす片付けの切り札」より

ならば、仰せのままに。

たとえば、部屋の奥に鎮座する買い物カゴは、実家からの借り物。月に一度程度帰省するので「次回返すまで、とりあえずいいか」と放置しがちでした(実家に返しても、結局違うお土産をつめてこのカゴを持ち帰る……結局は無限ループが待っているのに!)。これ、どうにかしたい。

いつもなら、収納場所を見つけ、整えてから……と思うところを、「考えるな、動け」の教えに則り、あてもないまま、まずはこのカゴを撤去。

カゴを片手にぶらぶらしていると、目についたのはシューズクローゼット内の一角。デッドスペースはあるものの、この隙間にカゴは入らない……。が、ここも考えるよりも手を動かすべし。いろいろパズルを繰り広げるうちに、閃きが舞い降りてきました。

赤い箱に入っているのは、クリスマスツリーの足元カバー用の柵。ロープで丸太がつながれたくねくねした形状です。箱から出して丸めれば、別の場所に収納できるのでは!

そして生まれたのが、カゴの収納スペース。

これを機に、よそからの借り物や、今度約束がある時に持参しようと思っているものなども、ここに集約することに。これまで仮置きせざるを得なかった住所不明のモノたちが落ち着く場所が、ようやく生まれました。

◎一等地はどこ?

片付いていない部屋の特徴は、よく使われているものが収納の外に出ていて、収納の中は不要なものでパンパンなこと。とくにリビングダイニングの使いやすい場所にある「好立地」の収納家具は「銀座のデパート」だと思ってください。

「あなたを動かす片付けの切り札」おわりに より

よく使うものは、手が届きやすい場所に。もう耳にゴリゴリに固いタコができるくらいに何度も聞いたノウハウです。

が、「片付けの切り札」がちょっと違うのは、「どこが我が家の一等地なのか?」を出発点に考える視点をくれたこと。「よく使うもの→一等地」の公式はクリアしていることが多い。けれど、逆に「一等地はどこ?→そこに詰め込まれているものは?」と順番を変えて眺めてみると、年に一度すら使わないものも紛れ込んでいるではありませんか……!

今回「居心地よく整える」と決めたダイニングチェアの左手にあるキッチンもまた、目に入りやすい場所。「一等地、一等地……」とつぶやいてみると、化石になりかけのハンドミキサーや非常時しか使わない紙皿たちが、地価の高そうな場所に置かれていたり……と、改善点にどんどん気づく不思議。人気テナントが一等地に集まるがごとく使いやすくなるにつれ、視界までスッキリしていきます。

「家全体を整える」「おしゃれなインテリアにする」が正解ではなかった

「このチェアからの風景で気になるのはどこだ?」
「考えなくていいから手を動かせ」
「一等地を無駄にしていない?」

ちょっとした時間を見つけては、脳内で反芻した2週間。

「いつでもできるし」と後回しにしていた冷蔵庫の扉は、ダイニングチェアの目と鼻の先。今回着手したら、要した時間は5分程度のわりに、片付け後の視覚的満足度が桁違い!

手を動かすうちに玉突き的に着手したシンク下の収納。わたしが毎回取り出してあげていた子どもの水筒類を低い位置にまとめたことで、子どもが自ら用意できるようになりました。

くだんのダイニングチェアからの眺めをBefore/Afterで比較しましょう。

平らな棚・床・テーブルがキープしやすくなりました。

横に目をやると、この通り。幅2mという広さ故、ものの仮置き場にされがちだったダイニングテーブルは、面積が広い分、スッキリ後の効果が絶大。

細かい部分はゴチャゴチャしてても、心が波立たない片付け後の日々。そこはあまり目につかない部分だし、散らかってもすぐに元に戻せるという自信まで手に入れました。

「片付いてない」ことに対して抱くわたしのイライラを取り除くには、家全体を整えることも、インフルエンサーのようなインテリアにすることも、全く必要なかったんですね。

今回ご紹介した以外にも、なんと61のヒントと視点を与えてくれる「片付けの切り札」。誰かのためではなく、自分の満足を叶える片付けをしたい人に、いつでも、どこでも使える新しい「めがね」と「ものさし」を授けてくれる一冊でした!


▼本の言うことを聞く実験中!Before/Afterを集めたマガジンはこちら。


いいなと思ったら応援しよう!

矢島 美穂|本の言うことを聞くライター/手帳実験家 最後までお読みくださりありがとうございます。SNSで感想・シェアを頂けたらとてもうれしいです(必ず読みに行きますね!)。いただいたサポートは、noteコンテンツにつながるような書籍購入に使わせていただきます。これからも気軽に遊びにいらしてくださいね!