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小さなあなたへ。

去年の今頃、私は流産した。

結婚して数ヶ月、初めての妊娠だった。

3月中旬、何回目かの妊婦健診。

「赤ちゃん、成長してないですね、心拍も止まっています。」

お医者さんから告げられたのは、そんな言葉だった。

前回の診察からの期間、出血や痛みなどの異常は全くなかった。でも何故か私はずっと不安が拭い切れなかった。

だから、そう告げられた時も、少しだけ「やっぱりそうか」という気持ちになった。

悲しさよりも、そういう感情が先に自分に訪れたそのことに対して、何だか寂しい気持ちになった。

来週もう一度確認しましょう。


そう言われたが、もうきっとダメだという確信が私の中には不思議とあった。


幸せな時、
この幸せがいつまで続くのだろうか
と考えてしまうのが私の悪い癖だ。


ほら、やっぱり。
ここ最近幸せだったから。


そんな風に思ってしまう自分が嫌だった。


人生の幸せと不幸せの数は同じくらい。

そんな風にどこかで聞いたことがあるけど、何だか私の人生は不幸せの方が多いんじゃないかな。

そう思ってしまった。


今までもらってきた、たくさんの幸せも、その時の私は見えなくなっていた。



その診察の翌日から出血と痛みが出て来た。こんなに悲しくて辛い痛みは人生ではじめてだった。


私が必要以上に悲しみに堕ちてしまわないようにと振る舞う夫に対しても、憤りを感じた。


一緒に泣いてよ。

どうしてあなたは涙を流さないの?

言葉には出せなかったけど、心でそう思った。

涙を流すことが悲しみの重さを表すのではないのに。
悲しまないように努めることが彼の愛だったのに。




それから約一年。

隣には小さな小さなあなたがいる。

生後1ヶ月とちょっとのあなた。


流産して比較的すぐまた私は妊娠した。
それでも嬉しさよりも不安が大きかった。

喜んでしまったら、また失うような気がして、どこかで、あなたに会えることを信じ切れない自分がいた。


最後の最後まで無事生まれてくるか心配だった。


でも今あなたが隣にいる。



小さなあなたへ

幸せ。言葉にできないくらいの幸せ。

でもまた少しだけ怖い。

そんな私を許して欲しい。

あなたに会えたら、それ以上のことは望まない。

そう思っていたのに、今度は失うことが怖い。
絶対にあなたを失いたくない。

弱虫な母です。そして欲張りな母です。
こんな母だけど、母にしてくれてありがとう。

全力で守るから。
いつでもあなたの味方だから。

だからどうかすこやかに。

#いまあなたに伝えたいこと

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