双極性障害と働くこと ─ わたしがたどってきた働き方の変遷
病気になる前は、働くことが生きがいでした。
それでも体がついていかなくなり、何度も働き方を見直してきた私が、
悔しさも迷いも抱えながら「自分らしい働き方」に辿り着くまでのお話です。
はじめに:働くことが私にくれたもの
病気になる前の私は、働くことがとても好きでした。
プログラマーや医療事務として働く毎日は、私にとって“居場所”そのもの。
自分の得意なことで誰かの役に立てること、必要とされることが嬉しくて、仕事を通して自分が生きている実感を得ていました。
働く私は、ちょっと誇らしかったし、そんな自分が好きでした。
病気が働き方を変えていった頃
双極性障害と診断されてから、その“当たり前”が少しずつ崩れていきました。
社会で一般的とされる「1日8時間働く」という枠に、どうしても体がついていかない。
悔しくて、情けなくて、“できない自分”を受け入れられなくて。
それでも、病気を隠して働いたこともありました。
でも現実は厳しくて──
欠勤は増えていき、仕事中もこまめに休憩を取らないと立っていられない日が続きました。
「働きたいのに、働けない」
その苦しさは、今思い返しても胸が痛くなるほどです。
結婚と療養、少しずつ変わっていく価値観
結婚をして、働かなくてもいい状況になりました。
最初は“社会から離れたような寂しさ”があったけれど、どこかでほっとした気持ちもありました。
「今は療養を優先していいんだ」
そんなふうに思えるまで、少し時間がかかったのを覚えています。
働く自分を手放すことは怖かったけれど、必要な休息でした。
それでも社会に必要とされたくて
どれだけ休んでも、“誰かの役に立ちたい”という気持ちは消えませんでした。
主治医に無理を言って、パートに出た時期もあります。
けれど、健康な人のようには働けませんでした。
週に1回、2時間だけの勤務。
病気をオープンにしていたから無理をさせられることはなかったけれど、任せてもらえる仕事が少なくて、だんだんやりがいが薄れていきました。
「働けているのに、働けていないような気がする」
そんな曖昧な虚しさに包まれる日もありました。
障害者就労支援事務所で知った“別の選択肢”
ある時、障害者就労支援事務所に相談したことがあります。
そこで初めて「障害年金」という選択肢を提示されました。
年金を受け取るにはハードルもあるし、自分が対象になるのかも分からない。
それ以上に、私はまだ“働きたい”と思っていたので、その時は申請しませんでした。
「まだ頑張れる」「まだやりたい」という気持ちが、私を動かしていたんだと思います。
フリーランスで働くことの難しさ
フリーランスとして働いたこともあります。
在宅で自由に働けるのは魅力的でした。
でも、躁状態でエンジンがかかると止まらなくなり、働きすぎてしまう。
逆にうつになると、布団から出られず全く作業ができない日も続く。
“働ける時と働けない時の差”があまりにも大きくて、
「一人で働く」という形と、私の病気は相性が良くないのだと痛感しました。
パートを辞め、1年の療養を経て
パートを辞めたあとは、約1年間、しっかり療養しました。
休むことを“敗北”ではなく、“次へ進むための準備”だと感じられるようになった大切な時間です。
その後、主治医から在宅ワークの許可が出て、今はライティングという仕事に落ち着きました。
自宅で、自分のペースで働けるようになり、やっと「この働き方なら続けられるかも」と思えるようになりました。
もちろん、今でも体調に左右される日はあるけれど、
“できる範囲でできるだけ”という感覚で働くことが、私にはちょうどいいみたいです。
障害年金を申請した意味
そして、最終的に障害年金を申請する決断をしました。
それは、「もう健康な人のようには働けないんだ」と認めることでもありました。
少し寂しい気持ちもありましたが、
同時に、これが“今の私が生きていくための現実”だと受け止めることもできました。
結果、障害厚生年金3級を受給することができ、
「たくさん働かなきゃ」という焦りから少しずつ自由になれました。
今は、
自分のペースで、
自分の得意なことで、
無理のない範囲で誰かの役に立てたらいい──
そんな柔らかい働き方を目指しています。
おわりに:働き方に正解はなくていい
働くことは、私にとって誇りでした。
手放すことは何度も苦しくて、悔しくて、泣きたくなることばかりでした。
でも今は、
“働く=フルタイムで働くこと” ではないと知っています。
働き方に正解なんてなくて、
その人の体や心が心地よく続けられる形であれば、それがその人の働き方。
私も、ようやくそれに気づけました。
これからも、
焦らず、無理せず、
小さくても確かな一歩を、私らしく積み重ねていけたらと思っています。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました🌷
この文章が、誰かの心に少しでも優しく届いていたら嬉しいです。
「スキ♡」やフォローをしていただけたら、とても励みになります🕊️
いいなと思ったら応援しよう!
記事はいかがでしたか?
少しでもあなたの心に残っていれば嬉しいです。
よろしければ応援お願いします!