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熱性けいれん、保護者はどう対応すればいい?実体験からわかったこと

娘が1歳2ヶ月のとき、ある夜突然の発熱。
保育園にも通っており、これまで何度もあった発熱。
日中も元気だったので、少し様子を見て寝かせていました。

ところが夜中、寝ている娘が何度もうなされていて、何かがおかしいと感じました。
「これは普通の熱じゃないかもしれない」——そんな不安が的中し、突然、体をビクンと震わせて硬直するような様子。

熱性けいれんでした。


知識として知っていたことが、冷静さを保たせてくれた


私は現役の保育士で、熱性けいれんという存在は知っていました。
「突然けいれんしても、慌てずに対応すること」
「服をゆるめる、吐き戻しに備えて横向きにする、観察する、けいれんの時間を計る」
頭の中にあったその情報が、自分の子どもに起きた瞬間、反射的に体を動かしてくれました。

けれど、心の中は全然冷静じゃなかった。

手は震えていたし、「まさかうちの子が…」という不安でいっぱい。
夫に救急車をお願いし、ただ見守ることしかできませんでした。


救急隊員の一言に救われた


救急車を呼ぶことに、ためらいを感じる方もいるかもしれません。
「熱性けいれんで救急車って、やりすぎ?」と。

でも私は呼んでよかったと思っています。
救急隊員の方が言ってくれました。

「これが何ともないけいれんなのか、それとも命に関わるものなのか、素人には判断がつかない。だから気にせず呼んでください。」

その言葉に、涙が出そうになりました。
安心したのと、心がふっと軽くなったのを覚えています。


1ヶ月後、また…


そして1ヶ月後、また熱性けいれんが起きました。

祖母の家に遊びに行き、はしゃいでいた娘。休憩するのに椅子に座って牛乳を飲んでいた時のことです。

ふと動きが止まり、口から牛乳がたらり。焦点が合っていない。
「あ、まただ」と思った瞬間にはもうけいれん。

こんなタイミングで…?
元気もあって、今まで遊んでいたのに…?


すぐにけいれんはおさまり、ぼんやりと呼びかけにも答えてくれた娘。
熱を測ると37.5℃。
この時は日中だったので、すぐかかりつけの小児科に駆け込みました。

医師からは、「今後予防的に坐薬を使いましょう」と言われ、熱性けいれんの予防坐薬を処方されました。


坐薬とともに過ごす数年間


それからというもの、発熱のたびに坐薬を使うようになりました。
予防薬のおかげでけいれんはなくなりましたが、やはり熱が出ると不安で、夜も熟睡できない日々が続きました。

4歳を迎える頃、「一度坐薬をやめてみましょう」と医師に言われ、勇気を出してやめてみることに。

…ところが数ヶ月後、インフルエンザが流行っていた時期に、またけいれんが。

まだ熱性けいれんは起こるんだ…

何回体験しても、我が子のけいれんしている姿は恐怖でしかなく、大丈夫なんだろうか…?と不安で仕方なかったのを覚えています。

救急車で搬送され、脳波検査などもしましたが異常なし。

医師からは、「熱性けいれんは成長とともに落ち着く子が多い」と聞いていたので、お姉さんになれば大丈夫。と思いつつも、不安が入り混じる日々。

その後も小学生に上がる頃までは坐薬を継続し、小学1年生になりついに卒業しました。


今、振り返って思うこと


現在、娘は小学校高学年。
医師が言っていた通り、発熱しても、けいれんを起こすことはなくなりました。

「熱性けいれん」は本当に怖いものです。
我が子が白目を剥いてけいれんし、口から泡を吹く姿を見たら、冷静ではいられないと思います。

嘔吐物が詰まったらどうしよう。5分以上けいれんし続けたらどうしよう。意識はちゃんと戻るのだろうか。

知っていても、経験しても、毎回不安になります。

けれど、知識があることで動けたことも確か。
知っていたからこそ、冷静に対応できた部分もあったと思っています。

万が一のときに。熱性けいれんの基本対応マニュアル


けいれんを目の前にすると、どんなに冷静な人でも焦ってしまうもの。
でも、「やるべきこと」を頭に入れておくだけで、冷静に初期対応ができます。



けいれんが起きたらすること(目安:けいれん後すぐ〜5分以内)

① けいれんの様子をよく観察
• 全身がピクピク・硬直しているか、目が上を向いているかなど
• 体の片側だけか、全身か
• けいれんの「開始時間」を確認(経過時間を把握)

② 吐き戻しに備えて、体を横向きに(回復体位)
• 吐物で窒息しないよう、顔は横向きに
• 服やおむつがきつければ、緩める

③ けいれん中は揺らさない・口に物を入れない
• 舌をかまないように、と物を入れるのはNG!
• 抱きかかえて揺するのも逆効果。そっと見守るのが原則です

④ 5分経ってもけいれんが止まらなければ119番
• 初めてのけいれん、長時間、意識が戻らない場合はためらわず救急車を
• けいれん後、ぐったりして呼びかけに反応がない場合も同様



救急隊・医師に伝えると安心される情報リスト
• けいれんが始まった時刻
• どんな様子だったか(全身?片側?目線?泡?)
• けいれんの時間(○分○秒くらい)
• 発熱はあったか?その体温は?
• 既往歴(過去にもけいれん経験あり?初めて?)
• 解熱剤・坐薬を使ったか?使用時間と薬名



最後に:保護者のみなさんへ


初めてのけいれんは、誰だってパニックになります。
それが自分の子どもなら、なおさらです。

でも、どんな対応をしたって、子どもを思っての行動なら、それが正解です。
救急車を呼んだっていいし、迷ったら病院にかけこんでいい。
「こんなことで…」なんて思わないでください。

保育士として、母として、少しでもこの体験がどこかのご家庭の安心につながれば嬉しいです。

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