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腹黒職員、前に出る

今日は久しぶりに体操レク担当だった。

うちのデイケアは、
その日によって係が変わる。

女性入浴の中・外。

男性入浴の中・外。

そして体操レク。

大まかにこの5つ。

私は普段、
男性入浴の“中”担当が多い。

だから前に立って、
体操を回すのは実に2ヶ月ぶりくらいだった。

体操レクって、
ただ前で体を動かせばいいわけじゃない。

声を出して、
空気を作って、
利用者様の反応を見ながら、
テンションを上げていく。

「はい、腕を上げましょう!」

「1、2、3、4!」

利用者様に合わせて、
時には大きな声を出し、
時には冗談を言いながら進める。

結構エネルギーを使う。

今日も前に立って、
いつも通り一生懸命やっていた。

すると終わった後、
初めて私の体操を見た職員が言った。

「○○さん、今までで見た事ないテンションでした(笑)」

……失礼である(笑)

いや、
私はいつも真面目なんだけどなぁ。

ただ、
普段が“のらりくらり毒を吐く腹黒職員”に見えているだけで。

でも、
こういうギャップって、
介護現場では意外とある。

普段静かな職員が、
レクになると急に司会者みたいになったり。

いつもクールな人が、
利用者様の前だと満面の笑みだったり。

逆に、
普段すごく真面目そうな人が、
レクになるとガチガチだったり(笑)

介護って、
“技術”だけじゃなく、
その場の空気を作る仕事でもあるんだと思う。

特にデイケアは、
利用者様に「今日も楽しかった」と思ってもらえるかが大きい。

だから、
前に立つ時は、
多少無理してでもテンションを上げる。

正直、
終わる頃には結構疲れている(笑)

でも、
利用者様が笑ってくれたり、
一緒に体を動かしてくれると、
やっぱり嬉しい。

ちなみに私は、
昔パーキンソン体操を前でやっていたことがある。

皆んなでマットに横になって体幹を捻ったり、
平行棒につかまりながら、
ゆっくりその場で足踏みしたり。

私は足踏みの時、
寄りかからず、
なるべく足の位置を動かさないようにやっていた。

その結果——

数ヶ月後には、
インナーマッスルが鍛えられて、
片足閉眼30秒余裕🤣

一番効果があったのは、
利用者様ではなく、
職員の私だった気がする(笑)

介護の仕事って、
利用者様を支えているようで、
逆にこちらが学ばされたり、
鍛えられたりすることも多い。

今日もまた、
“腹黒職員”は、
前で全力体操をしていたのでした。

介護の世界に正解はない。
それらしい答えを探す日々が、
今日も続いている。

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