Photo by
katsut
蝉
朝起きると、
蝉の声が聞こえます。
夏です。
暑い日が続きますね。
こんな日は、12年前の夏を思い出します。
ある日の昼下がり、
帰ってきた小学生の息子と
家の前で出会いました。
私の姿を見つけると
笑顔で駆け寄ってくる息子。
自慢げに、
虫かごを私に差し出します。
見て!
と。
虫かごの中は、
クマゼミたちが
ぎゅうぎゅうに詰まっていました。
すごいねと、
言ったらいいのか、
それは、苦しそうだね、
と言ったらいいのか、
いろんな言葉が
頭を駆け巡ったのを思い出します。
もう、その時何と言ったかは覚えてませんが、
息子はただただ、
その捕獲した虫たちを、
母に見せて、
びっくりさせたかったんでしょうね。
はい。びっくりでした。
私が子どもの頃、
捕れるのはもっぱらアブラゼミでした。
クマゼミは、木の高い所に居る
王様みたいな存在。
最近は、気がつけば、
街路樹の手が届くあたりに、
何匹もクマゼミがとまっています。
逆にアブラゼミをみなくなりましたね。
たかがセミ、されどセミ。
私にとってセミは、忘れられない夏の思い出がつまった虫です。
