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世間は狭いと思った話

私はたまに裁判傍聴に行くのですが、数ヶ月前に訪れた際、「世間は狭いな」と思う出来事がありました。

傍聴する際の優先順位は、労働関係の裁判を最優先に、次いで珍しい裁判、その次に刑事事件、最後に民事事件としています。ここで言う「珍しい裁判」とは、単純に件数が少ないものという意味です。民事事件では建物明渡訴訟が多く、刑事事件では窃盗が頻繁に扱われている印象があります。そのため、普段はできるだけ窃盗や建物明渡以外の裁判を選ぶのですが、その日は時間の関係で選択肢が少なく、窃盗の裁判を傍聴することにしました。

この裁判では、被告の家族が証人として出廷しており、その様子を見るのは心苦しいものでした。万引きかと思っていたのですが、実際には建築現場での窃盗事件だったようです。工場や建設現場での盗難は意外と多いらしく、私自身、工場で働いていた頃にそうした話を聞いたことがありましたし、建築現場で働く友人も「たまにある」と言っていました。多くの業者が出入りし、高値で売れるものが多いことが、盗難が発生しやすい要因なのかもしれません。

建築現場での事件ということで、もしかしたら友人が知っているかもしれないと思い、普段はあまり裁判傍聴の話をしないのですが、何気なく話してみました。すると驚いたことに、その事件の被告は友人の会社の関係者で当時社内でも問題になっていたようなのです。知っている可能性はあるとは思っていましたが、まさか本当に関係があるとは…。「世間は狭いな」と感じました。

被告は盗んだものを売りさばいていたようですが、すでに示談が成立しており、売却で得た金額以上の賠償金を支払っていました。さらに、弁護士費用などもかかったはずなので、結局のところ利益以上に大きな損失を被ったことになります。

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