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外猫さんの病院事情

モフモフくんとハチワレくんが庭に現れてからおよそ1年。
いつからだったのか、気がつけなかったけれど、モフモフくんの耳はあまり聞こえなくなっていた。
モフモフくんは想定10歳かもう少しか。
猫の年齢では立派に高齢猫で、猫も老化する。
耳だけじゃなくて、口も痛いのか、ごはんもちゅーるも食べづらそうだった。
猫ボラさんに、一度、病院に連れて行った方がいいのではないかと連絡すると、「捕まえられますか?」と聞かれた。
この頃、モフモフくんはブラッシングも出来たし、後ろから抱えるようにだったら抱っこも出来た。
「大丈夫です。」と答えた。

猫ボラさんが近所の病院を予約してくれた。当日の朝、家猫が使っているキャリーケースに入れて、猫ボラさんと一緒に病院に向かった。

家猫サバトラくんも14歳になっていて病院を探していた。インターネットで評判が良い病院が比較的近所の場所にあって気になっていた。
猫ボラさんも気になっていた病院で、初めての病院だったけれど、モフモフくんが通院になっても通いやすいし、家猫たちも何かあったら行けるという理由で、
猫ボラさんがここを予約してくれた。

病院に着くと、モフモフくんは興奮していた。看護師さんが連れて診察に入った。私たちが待合室で待っていると、先生が出てきた。
興奮していて診察出来ない、洗濯ネットのようなネットにも入れていないから看護師がひっかかれた、他にも文句めいたことを言われた。
猫ボラさんが、地域猫なことを説明して、ネットを貸してほしいとお願いしたけれど、断られて診てもらえなかった。
猫ボラさんいわく、外猫は診ないという病院は多いらしい。
いろいろな理由、考え方があるとは思うが、獣医さんなのに、他の家猫たちとおなじ治療費を払うのに、命を差別されたことへの憤りと、病院で診てもらったら自分も安心できると思っていたので、がっかりしながら帰ってきた。

モフモフくんが診てもらえなくて腹ただしかったけれど、いま、こうして振り返ると、そんな病院、診てもらえなくてよかったのだと思う。

結局、モフモフくんは猫ボラさんがいつもお願いしている病院に、猫ボラさんのお子さんが運転する車で連れて行くことになった。高齢の先生だそうだけれど、ふつうの動物病院で、外猫さんも外猫さん料金で診てくれるらしい。車に乗れないからと、私も家で待つことになった。病院で診てもらって心配なければ、ここに帰ってきて、ハチワレくんとみんなでこれまでとおなじ時間が流れると思っていた。
モフモフくんに大きな異常がないことを祈りながら帰りを待っていた。

その日の夕方、猫ボラさんから電話があった。いまとなっては明確に覚えていないが、どこかの数値があまりよくはないが、すごく心配するほどではなくて、安心したことを覚えている。
ただ、しばらく投薬が必要だから、猫ボラさんが家で様子をみると言われた。
私は何も考えずに「お願いします。」と返した。心配するほどでないなら、薬を飲んで良くなったら帰って来ると思っていた。よかった。嬉しかった。
状況のわからないハチワレくんはキョロキョロウロウロ、モフモフくんを探していた。
「モフモフくん、お薬飲んで帰ってくるよ。一緒に待ってようね。」とハチワレくんに声をかけたけれど、ハチワレくんは落ち着かない様子で、少し不安そうだった。

マガジンNEKO
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