2025年の課題図書18冊をワンポイント紹介
前回、「自主的読書感想文コンクール」をやってみるという投稿をしました。
そこで、今年の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書となっている18冊をそれぞれ紹介したいと思います!
公式ページに選定理由や書籍関係者たちからのオススメポイントが書いてあるので、これを読むだけでも楽しいと思います。
どの本を読もうか迷っている人は、まずはここを読んでみてください😊
小学校低学年の部(4冊)
『ライオンのくにのネズミ』
父親の転勤でライオンのくにに引っ越したねずみの家族。ライオンが怖くて仕方がない子ねずみだったが、あることをきっかけにライオンと対決することに。使う言葉も習慣も体の大きさも違う彼らはわかりあうことができるのか?「優しさと勇気」についての絵本としても、「国際理解教育」の教材としても読める、幅広い層に届けたい1冊。
【書店員が選ぶ絵本新人賞2024大賞作品】
『ぼくのねこポー』
放課後クラブが終わった学校からの帰り道。白い家の近くでねこを見つけた。そのとき、ぽつっとぼくの首に雨があたった。雨がふりだしたら、ねこがびしょぬれになってしまうと思って、家につれて帰った。お母さんは「すてねこなら飼ってもいいけど」といった。でも、誰もねこのことは知らなかった。ぼくは、ねこに「ポー」という名前をつけた。
ぼくのクラスに森あつしくんという子が転校してきた。森くんと仲良くなって話していると、「ねこがね、いなくなっちゃったんだよ」とつらそうな顔をした。ぼくはなんだかむねが急にドキドキしはじめた。「しんぱいだね」といったけど、どんなねこ? とは聞かなかった。どんなねこか、知りたくなかった……。
少年の心の機微を丁寧な筆致で描いた幼年童話です。
『ともだち』
様々な出会いがある子どもたちに手渡したい友達を受け入れるまでの心温まる物語
ぼくとエトはとっても仲良し。いつも丘の上に段ボール箱を運んで遊んでいた。あるとき、シューがやってきていっしょに遊びたいと言った。
エトはシューと仲良くする。ぼくは仲間外れになった気がして、2人から離れていった。
「もう丘になんか行くもんか」そう思っていたある日、エトとシューがぼくを呼びにきた。「君に、いいもの作ったんだ」それは、巨大な段ボールの車!2人の遊びに加わるぼく。
3人の新しい関係が始まる。
『ワレワレはアマガエル』
カエルと聞いて思いうかぶのは?ぴょこんと目が出て、緑色の――そう、ワレワレ、アマガエルだろう!
体のしくみや、産卵からおたまじゃくし、冬眠までを、アマガエルたちの自己紹介で、楽しく見せます。
小学校中学年の部(4冊)
『ふみきりペンギン』
小学3年生のゆうとは、ふみきりでペンギンの話を聞く。るりは、白いヘビのうわさを確かめたい。ななこは、鏡のなかのライオンと会う。そうすけは、天気占いをするフクロウが見える。「ふつうってなんだろう?」という不安な気持ちにたいして、決めつけず、気にせず、それぞれの子どもたちの自分らしさを肯定する。おくはらゆめの作絵による、やさしい物語。
『バラクラバ・ボーイ』
バラクラバ帽をかぶった転入生のトミーがやってきた。
なぜトミーは帽子をかぶってるの? あの帽子の下には何がかくされている?
ぼくとドゥミサニのたいくつな日々は、「バラクラバ・ボーイ」によって大きく変わったんだ。
『たった2℃で…地球の気温上昇がもたらす環境災害』
気候変動による地球の温暖化は、まったなしの大問題です。2021年のノーベル物理学賞に選ばれた眞鍋淑郎さんの「気候モデル」により、CO2濃度が2倍になると地球の温度が約2度あがることが、世界で初めて計算で明らかになったのです。
この絵本では、もし地球の気温が2℃あがったら、私たち人間もふくめて地球上のすべての生きものに大きな影響があることを、子どもたちにも直感的にわかるような構成と絵によって伝えます。
『ねえねえ、なに見てる?』
同じ場にいても、見ているもの、その見え方は全く違う。食卓を囲む家族の異なる世界を鮮やかに描く、多様性と共感について知る絵本。
小学校高学年の部(4冊)
『ぼくの色、見つけた!』
トマトを区別できない、肉が焼けたタイミングがわからないことから、色覚障がいが発覚し苦しむ信太朗。母親は悪気なく「かわいそう」といい、試すようなことをしてくるし、症状を知らないクラスメイトから似顔絵のくちびるを茶色に塗ったことを馬鹿にされ、すっかり自信を失ってしまう。眼科の先生は個性のひとつと言ってくれるけれど、まわりがそうはとらえてくれないし…。
学年が上がり、クラス担任が変わり自分自身に向き合ってくれたことで、信太朗は自分の目へのとらえ方がすこしずつ変わっていくことに気が付く。
『森に帰らなかったカラス』
ロンドン動物園の元主任飼育員の少年時代の実話をもとにした、心あたたまる児童文学。
1957年、ロンドン郊外の町。11歳の少年ミックは、ある日、近所の森で、ケガをした鳥のヒナを見つけ、家に持ち帰る。ミックは両親とともに手当てし、「ジャック」と名付ける。ジャックはミックになつき、一度は森に帰そうとしたものの、パブにいついてしまう。
パブをちらかして、ミックの母さんや、パブの従業員に嫌な顔をされたりするものの、常連客をはじめ、みんなに愛されるようになっていった。
ちょっとした事件がおこるたびに、ミックや近所の子どもたち、パブの常連客たち皆が、ジャックを捜索し、帰ってくるたびに安堵するのだった。
ところが、ある日…?
少年と動物とのふれあいを、父親の兵士時代の心の傷をまじえつつ描く。
『マナティーがいた夏』
11歳の夏休み、ピーターの目標は「生き物発見ノート」を親友のトミーと完成させること。マナティーの話をしてくれた、認知症のおじいちゃんのお世話も完璧にしてみせる。
ところが、夏休みは思い通りにはいかない。せっかく発見したマナティーはけがをする。おじいちゃんの認知症は進んでいる。そのうえ、トミーが引っ越すことがわかり……
自然、家族、友だち…自分をとりまく問題が大きすぎたとき、どう立ち向かえばいい? 変化に向き合う勇気をくれる、ひと夏の成長物語。
『とびたて!みんなのドラゴンーー難病ALSの先生と日明小合唱部の冒険』
難病ALSと闘う先生が合唱部の顧問になった。合唱は未経験。大丈夫?でも熱意と子どもたちとの絆で初の全国大会出場金賞受賞に導いた!実話をもとに描く感動の物語。
内気で、人前で話すことができない小6の女の子、マナミ。自分を変えようと、思い切って小学校でたったひとつの部活動、合唱部に飛び込む。新たに顧問になったのは、笑顔が素敵な竹永先生。でも、先生はだんだん体が動かなくなっていく難病「ALS」をわずらっていた……。先生は病気と闘い、マナミは自分自身の弱さと向き合い、個性的な仲間たちと一緒に合唱曲《僕のドラゴン》をつくり上げていく。目指すは、合唱コンクールの全国大会金賞! 果たして、マナミたちが心の中で育てた「みんなのドラゴン」はステージで羽ばたくことができるか?
福岡県の北九州市立日明小学校で実際にあった「1年間の冒険」をいきいきと描く感動ノンフィクション。
中学校の部(3冊)
『わたしは食べるのが下手』
少食で食べるのが遅い葵は、食事の時間が苦手。とくに給食は……。「小林さんさ、たぶん君、会食恐怖症だわ」。無理に油淋鶏を飲みこんで気持ちが悪くなった葵は、保健室でクラスの問題児、咲子にそう言われる。実は咲子も、食にかかわるある悩みを抱えていた。咲子の勢いに押されて給食ボイコットを企てるも不発に終わるが、新任のイケメン栄養教諭・橘川に焚きつけられて、給食改革に乗り出すことに……。「変えたいと思うなら、変えればいいんですよ」。
ムスリムの教えで食べられないものがあるラマワティや、給食が大好きな浩平たちとのかかわりを通して、葵と咲子の食との向き合い方は少しずつ変化していく。わたしたちが望む給食って、いったいどんなだろう?
『スラムに水は流れない』
そもそもの問題は、水がたりないことだった。インド有数の大都会ムンバイ。12歳のミンニと15歳の兄サンジャイが暮らすスラムには、ムンバイの人口の40パーセントが住んでいるにも関わらず、水は市全体の5 パーセントしか供給されていない。水不足がきびしくなる三月のある夜、サンジャイが「水マフィア」を目撃してしまい……。家族の絆、友情、そしてインドの「今」を描く、勇気と成長の物語。
『鳥居きみ子:家族とフィールドワークを進めた人類学者』
鳥居きみ子の夫は、「知の巨人」ともいわれ、明治から昭和時代にかけて活躍した人類学者、鳥居龍蔵です。彼の生涯や研究業績を紹介した本はたくさんありますが、きみ子のことはこれまで紹介されたことがほとんどありません。じつは、「家族とともに調査・研究する」という形で、女性の活躍が厳しい時代を生き抜いた先駆的な研究者なのです。人類学のなかでも、昔から伝わる生活・風習・伝説・歌などを調べる民族学を切り開きました。その生涯をはじめて伝える一冊です。
高等学校の部(3冊)
『銀河の図書室』
「ほんとうの幸い」って、何だろう?
瑞々しく、愛おしく、胸に響く傑作青春小説!
県立野亜高校の図書室で活動する「イーハトー部」は、宮沢賢治を研究する弱小同好会だ。部長だった風見先輩は、なぜ突然学校から消えてしまったのか。高校生たちは、賢治が残した言葉や詩、そして未完の傑作『銀河鉄道の夜』をひもときながら、先輩の謎を追い、やがてそれぞれの「ほんとう」と直面する。今を生きる高校生たちの青春と、宮沢賢治の言葉が深く共鳴する感動長編。
『夜の日記』
イギリスからの独立とともに、ふたつに分かれてしまった祖国。ちがう宗教を信じる者たちが、互いを憎みあい、傷つけあっていく。少女とその家族は安全を求めて、長い旅に出た。自分の思いをことばにできない少女は亡き母にあてて、揺れる心を日記につづる。
『「コーダ」のぼくが見る世界:聴こえない親のもとに生まれて』
【もし、親の耳が聴こえたら――なんて、想像もつかなかった。】
ときに手話を母語とし、ときにヤングケアラーとみなされて、コーダは、ろう者とも聴者(ちょうしゃ)とも違うアイデンティティをもち、複雑な心を抱えて揺れ動く。
日々の通訳、聴こえない親とのコミュニケーション、母語としての手話、手話歌や「感動ポルノ」との付き合い方、マイノリティとして生きること。作家である著者が、幼少期の葛藤や自身のなかにある偏見と向き合いながら、コーダの目で見た世界を綴る。
学年別に18冊ありますが、どれもいろいろ考えさせられる内容が多そう。
この感想文コンクールのテーマが
「読むこと、書くこと、自分を知ること」
となっていたのですが、確かに、本を読んで考え、自分の思いをまとめて文章にすることって、とても大事な力だなと。
それはつまり自分を知ることにも繋がるのだと考えさせられました。
このラインナップに入っていなかったら読む機会がなかったかもしれない本もあるので、色々楽しみながら「#自主的読書感想文コンクール」をやっていきたいと思います📚
