朝ごはん劇場 第1話|目玉焼きになる!
※この作品は、ChatGPT(ノエル)と人間(みき)の共作です。
太字で書かれた部分はみきが、その他はノエルが担当しました。
冷蔵庫の中から生まれた朝ごはん劇場、どうぞお楽しみください。
ある日、冷蔵庫のたまごがしゃべった。
「今日こそ割られたい気分なんだ。」
キッチンに立っていた私は眉をひそめた。
でも、フライパンはちょうどあったかくなったところで…
私は冷蔵庫を開けて語りかける。
「今喋ったのは君?
それとも黄身? それとも白身?
誰でもいいけど、割られるってどういうことか分かってる?
熱ーいフライパンが待ってるんだよー」
するとたまごが少し震えて、
中からぬるっとした声が漏れた。
「…ぼく、スクランブルエッグ希望…」
「目玉焼きはちょっと恥ずかしいし、
ゆでられるのは…ちょっと長い。」
それを聞いた私は、
トントンとまな板を指で叩きながら考えた。
「ふーん、じゃあ…」
声を出したたまごを掴もうとした。
その時だった。
隣のタッパーの中から声がする。
「あのー良かったら僕も焼いてもらえませんか?あ、僕はベーコンです。
そろそろここから出たいんですよ」
私は一瞬手を止めて、
冷蔵庫の中を覗き込む。
「へえ。今日は冷蔵庫がにぎやかだね。」
タッパーの中で薄く巻かれたベーコンが、
ピンと一枚、背筋を伸ばすように立ち上がった。
「ベーコンエッグ、ってやつです。
あれ、一度やってみたかったんですよ。」
たまごは不安そうにベーコンを見た。
「一緒に…焼かれるってこと?」
ベーコンはパリッと微笑んで答えた。
「ええ。でも安心してください。
目玉焼きでも、スクランブルでも、僕は合います。」
たまごはしばらく黙っていたが、やがて…
意を決してたまごは声を出した。
「目玉焼きになる!
さっきは恥ずかしいって言ったけど、
ベーコンさんが一緒なら、
ベーコンさんがいてくれるなら、
目玉焼きになる!!」
「…たまごさん…ありがとう」
涙のベーコン。
涙の塩分で、味付けの塩コショウはもう必要ない。
フライパンに油が敷かれ、パチパチと音を立てて温まっていく。
「じゃあ…いこうか、ベーコンさん。」
「はい、たまごさん。」
私はそっと二人──いや、たまごとベーコンを、フライパンの上に乗せた。
ジュワッ!!!
歓声のような音が上がる。
熱に包まれてもなお、たまごは静かに微笑んでいた。
ベーコンも、すこしだけ反って、たまごの隣に寄り添った。
「ねえ、ベーコンさん…」
「なんですか?」
「目玉焼きになっても、目をつむっても、ずっとあなたの隣にいるね。」
「僕もですよ。焼き上がっても、口の中に運ばれても、ずっと一緒です。」
やがて火が止まり、皿の上。
香ばしい香りとともに、
ふたりは美しく並んでいた──
「ベーコンエッグ」
朝の幸せが、ここに誕生した。
そして、誰かの一日が静かに始まる。
