薬剤師だけど、患者さんに救われることもあります
薬剤師の仕事をしていると、
怒られる日もあります。
落ち込む日もあります。
理不尽だなと思う日もあります。
でもその一方で、
患者さんの何気ない一言に、救われる日もあります。
「ありがとう」
「あなたがいると安心する」
「また相談したくて来た」
そんな言葉だけで、
“明日も頑張ろう”
と思えることがあります。
今日は、“患者さんに救われた話”を書いてみます。
薬剤師は「名前を覚えてもらえる仕事」
薬局って、病院より距離が近いことがあります。
定期的に来局される患者さんだと、
季節の話
家族の話
体調の変化
最近困っていること
少しずつ会話が増えていく。
気づけば、
「今日は〇〇さんいる?」
と聞かれることもあります。
あれ、結構うれしい。
薬剤師って、“ただ薬を渡す仕事”と思われがちだけど、
実際は“人と関わる仕事”なんだなと思います。
「ありがとう」が、想像以上に沁みる
忙しい日。
処方箋が大量。
電話も鳴る。
クレームも来る。
そんな日ほど、
「ありがとうね」
の一言が沁みます。
しかも患者さんって、案外覚えていてくれる。
前に説明したこと
相談した内容
体調を気にかけたこと
何気なくやったつもりでも、
「前に教えてもらって助かった」
と言われると、本当に救われます。
高齢の患者さんとの会話で感じること
高齢の患者さんは、薬だけじゃなく、
“話をしに来ている”
部分もあると感じます。
特に一人暮らしの方。
今日寒いね
最近眠れなくて
ご飯が食べられなくて
そんな会話をすることがあります。
もちろん薬局なので時間は限られています。
でも、
“少し話を聞いてもらえる”
だけで安心する人もいる。
薬剤師って、医療と生活の間にいる仕事なのかもしれません。
「薬のこと、あなたに聞きたくて」
これは本当にうれしかった言葉です。
今はネットで何でも調べられる時代。
でも情報が多すぎて、不安になる人も多い。
そんな中で、
「あなたに聞いたら安心する」
と言われると、
知識だけじゃなく、
“信頼”
をもらえた気がします。
子どもの患者さんに癒されることもある
小児科の処方が多い時期、
最初は泣いていた子が、
少しずつ慣れてくれることがあります。
シールで笑ってくれる
「ばいばーい」してくれる
名前を覚えてくれる
それだけで疲れが飛ぶ日もある。
特に育児中の私は、
お母さん達の大変さも分かる。
だから、
“今日もお疲れさまです”
の気持ちで接することが多いです。
「薬剤師さんには言いやすい」
患者さんによく言われる言葉があります。
「先生には言いにくくて」
もちろん医師も大切な存在です。
でも薬剤師は、
“ちょっと相談しやすい距離”
なのかもしれない。
薬飲めてない
副作用が怖い
実は困ってる
家族に言えない
そういう本音を聞くことがあります。
だから私は、
“ちゃんと聞ける薬剤師”
でいたいと思っています。
私自身、患者さんに育てられてきた
新人時代の私は、本当に未熟でした。
説明も下手。
緊張。
知識不足。
でも患者さん達に、
少しずつ育ててもらった感覚があります。
優しく待ってくれた人
一緒に考えてくれた人
「頑張ってね」と言ってくれた人
今思うと、かなり支えられていました。
「人」に救われる仕事
医療職って大変です。
忙しい。
責任も重い。
でもその一方で、
人とのつながりに救われる仕事
でもあると思っています。
薬剤師って、AIでは代替しきれない部分がある。
それは、
“相手の不安を受け止めること”
なのかもしれません。
最後に
薬剤師だけど、患者さんに救われることもあります。
落ち込む日もある。
辞めたくなる日もある。
でも、
「ありがとう」
の一言で、また頑張れる。
だから今日も、白衣を着ています。
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参考文献
日本薬剤師会「対人業務のあり方」
厚生労働省「患者のための薬局ビジョン」
日本医療機能評価機構 医療コミュニケーション資料
Rita Charon. Narrative Medicine.
WHO People-Centred Care Framework
日本保険薬局協会 対人業務推進資料
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