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私が私になるまで【④】母ちゃんの病気
母ちゃんは
私がまだ小学生の頃、
がんになりました。
母ちゃん自身が
「母ちゃん、がんなんだよ」
と教えてくれたのを覚えています。
それでも母ちゃんは
優しくて、
私と一緒にお風呂に入ってくれました。
入退院を繰り返すようになり、
家にいない日も増えていきました。
その頃になると
母ちゃんの部屋にいた
山のおじちゃんは
いつのまにかいなくなっていました。
代わりに
じじが母ちゃんのそばにいました。
トイレを替えたり、
掃除をしたり。
じじは
一生懸命に
母ちゃんの介護をしていました。
子どもの私は
ただその様子を
見ていることしかできませんでした。
入院している母ちゃんに
動物のテレビ番組が始まると
私は電話をして
「今、動物のテレビやってるよ」
と教えていました。
母ちゃんは
それをとても喜んでくれました。
ある日、
お見舞いに行った時のことです。
母ちゃんは
車椅子に乗っていました。
少し体を動かしただけで
骨が折れてしまいました。
子どもの私は
何が起きたのか分からず
ただ見ていました。
次に会った時。
母ちゃんは
ベッドに寝たままでした。
目は開いているけれど
ほとんど意識がないようでした。
折れてしまった足には
器具がつけられていて
上から吊られていました。
その姿を見て
私はとても怖くなりました。
そしてその数日後。
母は病院に呼ばれました。
その時
従姉妹のお姉ちゃんが
家に来てくれて
私は弟と一緒に
留守番をしていました。
その時、
電話が鳴りました。
受話器を取ると
母ちゃんの声でした。
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