綺麗なお母さんになりたいと願う私を笑うな
綺麗なお母さんになりたい。
いや、綺麗じゃなくてもせめて、「あのお母さんと喋ってみたい」と思われる女性になりたい。
私は今、40代半ば。5歳の娘がいる。

保育園に通うママたちは、20〜30代前半が多め。名古屋から電車で近いエリアというのもあり、煌びやかで華やかな雰囲気のお母さんたちが多い。
いつも、年齢不詳を装って「おはようございます」と挨拶しながら、少しずつママ友になる機会を伺っている。ところがママさんたちは、なかなか隙を見せてくれない。私がスナイパーみたいな顔で虎視眈々とガン見してるからだろうか。
保育園の参観では、ママたちがあうんの呼吸で「自分と同世代」と思われる女性を探し、談笑している。初対面の人から「若く見えますね」と言われる私も、この時ばかりは年齢を誤魔化せないのだと気づく。年齢は、肌や風貌だけではなく、その人が纏う「雰囲気」にも顕著にあらわれると思う。
そして私は思うのだ。
綺麗なお母さんになりたいと。
そしたら、その輪に入っていけるんじゃないかって。
***
1月から、肌の赤みが生じて、皮膚科で診察や処方を受けても治らず、頭を悩ませていた。

オンラインイベントやオフラインの食事会の際には、コンシーラーやファンデーションを駆使して、なんとか誤魔化してきた。
そもそも。
ビジネスの場で、人は人の顔をそんなに見ていない。
なぜなら。顔より「何を話すのか」「どんな風にお仕事へ取り組んでいるのか」の方がずっと重要視されるからだ。
そして、私の仕事はライター兼作家。
ルックスより、書く内容が求められる。
だから本来、「綺麗になりたい」なんて、公の場で言う必要はないのかもしれない。
それでも私は、「綺麗になりたい」のだ。
そう伝えると「承認欲求かよ」と嘲笑う人もいるだろう。確かに、それも一理ある。そりゃ「みくさん、綺麗だね」って人から言われたら嬉しい。そして「○○さんが、みくさん綺麗って言ってたよ」と人伝てで言われても、すごく嬉しい。
でも、そんなことを口にしたら、
「ルッキズム反対」
「承認欲求が強い人は苦手」
そんな声が飛んでくる可能性だってある。SNSでそこそこ目立っている自覚があるからこそ、言葉を選ぶときはつい慎重になる。
それでも、私にとっては「誰にどう思われるか」と同じくらい、「自分が自分をどう感じるか」が大切なのだ。自分を丁寧に扱える人は、周囲の人のことも大事に扱える気がしている。
鏡をのぞいた瞬間、今日の自分を少しでも「悪くない」と思えたら、背筋がしゃんと伸びるはず。ハリのある一日だって過ごせるかもしれない。
その「ご機嫌な自分」をつくるために、私は綺麗でいたい。いくつになっても、ずっと。
そんな思いがあるからこそ、私は明日も鏡の自分と向き合える気がしている。
【完】
コッシ―さんの 「チャレがや」のテーマが「告白」だったので「綺麗になりたい」「酒さになっていた」ことを告白しました。
①【告白】にまつわるエッセイもしくは小説を1000字前後で作成してください。
②期間:3/29(日)~4/14(火)23:59※期間はあくまで目安です。過ぎても全く問題ありません
③【#チャレがや】を記事につけてください。※【#告白】や【#みくまゆ会】などのハッシュタグをつけてくださると見つけやすいかもしれません
④みくまゆ会メンバー以外の方でも気軽にご参加ください
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レビューも20件いただきました。いつもありがとうございます!
