セーラームーン再ブレイクの今だからこそ、きんぎょ注意報について語らせてくれ
ここ数年のセーラームーンブームが凄まじい。なんと今度、明治と『美少女戦士セーラームーン』がコラボ商品を発売するらしい。
2月11日(火)より、Sailor Moon store(原宿本店)とローソンの一部店舗、Amazon.co.jpにて『オリジナルクリアカード入り 明治ナッツチョコシリーズ 期間限定パッケージ』を販売いたします。
セーラームーン大好きな女子に朗報。なんと、チョコレートのパッケージとオリジナルクリアカードには、武内直子先生の描き下ろしイラストが描かれているらしい。
描き下ろしイラスト……だと?
しかもこのチョコレート、発売先がなんとあのロングセラー商品「アポロチョコ」と同じ株式会社明治なのである。
明治とは、牛乳・乳製品、菓子、食品の製造を行っている会社のこと。公式ホームページによると、明治は「おいしさ、楽しさ、健康、安心」の世界を拡げる活動に取り組んでおります」と公言している。
明治は、「おいしさ、楽しさ、健康、安心」の世界を拡げる活動に取り組んでおります。
「食と健康」のプロフェッショナルとして、これからも常に一歩先を行く価値を創り続けます。
明治の凄さは、その「楽しさ」へのあくなき挑戦といっても過言ではない。過去には、アポロチョコに星型、ハート型をこっそり入れた実績も。
↑こちらのブログによると、アポロの星形が出る確率は確率は、公表されていないそう。けれどネット上で100箱に1つ、1/10000という声もあるらしい。星の他にも、ハート型アポロが45周年記念に発売されたこともあるそう。
明治ならきっと、アポロチョコのように「読者が驚くようなお楽しみ」を、こっそり盛り込んでくれるはず。
「アポロチョコの星形みたいに、こっそり武内先生の直筆サイン入りとか入ってたらどうしよう」
もしかしたらサインではなく、チョコレートにセーラームーンのイラストが描かれていたり、一個だけピンク色のチョコが入っていたりとか。
ひょっとするとセーラームーンのテーマソング「ムーンライト伝説」に合わせて、黄色い三日月の形をしたチョコレートかもしれない。
ただ、三日月のチョコレートを作った場合、ひとつ懸念点がある。なんと今回の商品はナッツチョコレートのため、中に「ナッツ」が入っているのだ。ナッツの形状によっては、チョコからはみ出してしまう恐れも。
そうなった場合、ナッツを月形に削るのか。それとも一歩譲って、満月にするのか。いや、過去にアポロを星やハートにしてきた明治のことだ。きっと三日月も頑張ってくれるはずと信じたい。
なお、ここで紹介したのは、あくまで私の考察である。けれど、きっと明治ならやってくれる。やっちゃえ、明治。
もし、武内先生のサイン入りカードが封入されていたら、セーラームーンマニアには眉唾物のお宝となりそうな予感。そしてSNSでは、「先生のサインが入っていた!」と投稿する人もいたりして。話題になれば、バズり商品になること間違いなしである。
もちろん私も、お店で見つけたら速攻で購入する予定である。そう、明治が試してきた歴代の遊び心を期待して……。
◇
セーラームーンのアニメを始めてみたのは、確か私がまだ中学1〜2年生の頃。今45歳だから、30年以上前に遡る。
東映アニメーション公式チャンネルより
みなさんは、セーラームーンの前に放送されていたアニメをご存知だろうか。それは、きんぎょ注意報というアニメである。
あの頃の私はセーラームーンより、どちらかというと田舎のドタバタ劇を展開している「きんぎょ注意報」派だった。
セーラームーンも読んではいたものの、美しすぎるセリフとイラストが当時の根暗なJC(女子中学生)には眩すぎるあまり、終始圧倒されていた記憶がある。
セーラームーンは数年後、もしくは大人になって読み直してから、その美しいセリフや世界に魅了された。大人も満足できる話だからこそ、今も年齢問わず長く愛され続けているのかもしれない。
↑セーラームーン展に行った時のレポート記事はこちら
さて、きんぎょ注意報に話を戻そう。きんぎょ注意報とは、静岡県出身の主人公わぴこときんぎょが活躍するストーリーである。
↑東映アニメーション公式チャンネルより
わぴこの通う田舎ノ中学は、廃校寸前。そこに救世主・藤ノ宮千歳が転校生としてやってくる。千歳には、世界に一匹しかいないとされる「ピンク色の金魚🟰ぎょぴちゃん」のペットがいるのだが……といった感じで、少女漫画の常識をぶった斬ってくる。
まず、少女漫画に「金魚」ってなんだ?
そしてその金魚は、まさかの千歳のお父さんの形見だったり。(形見というより、お父さんの会社が倒産などの理由で「金魚」しか手元に残らなかった)
形見って、普通ペンダントとか。宝石や指輪だったり。肌身離さず、身につけられるものじゃなくて?なぜに、金魚?固定概念をガンガンに壊していく展開に、ますます目が離せない。
その他にも、お嬢様が生徒たちの田舎っぷりに目眩を起こしたりと、なかなか攻めた展開も。
えっ、お嬢様。転校早々、地方住まいの生徒さんたちに対して、あまりにも失礼じゃなくて?けれど天然で失礼なことを悪気なくやってしまうのも、世間知らずな箱入り娘ならではなのか……。
このぶっ飛んだ展開から一体、なにをどうすれば少女漫画的な展開になるのか。最初のうちはさっぱり先が読めない。けれど、気づけばその「独創的すぎる世界」へと魅せられてゆく。
きんぎょ注意報の魅力について語りたい。けれど周囲で、きんぎょ注意報について詳しそうな人はほぼおらず。いや、本当はいたのかもしれない。たまに友人からもらう手紙も、なかよしの付録「ぎょぴちゃんのお手紙セット」だったこともあるし。
けれど女子の話題では、きんぎょよりもちびまる子ちゃんか、天使なんかじゃないばかり。あの頃から、さくらももこと矢沢あいはあまりにも横綱すぎたのだ。
私はりぼん、なかよしにも目を通していたが、あの頃の私の周りは「りぼん派」が圧倒的だった。当時はハンサムな彼女、ママレードボーイ、姫ちゃんのりぼん、ちびまる子ちゃん、天使なんかじゃないが大人気。
少女漫画界に咲くドクダミの花こと「お父さんは心配性」「こいつら100%伝説」も、一部の女子の間ではカルト的人気があった。
もちろん私は中学の頃からドクダミの花的思考だったので、お父さんは心配性・こいつら100%伝説は全巻購入。ただ、この漫画に関してもあまり「好きです」とは人に言えずじまい。
今こうして何年も時を経て、私の「好き」を堂々と伝えられること。ネットの海に投げれば、どこかで誰かが「私も」と突っ込んでくれるかもしれない。自分の好きや嗜好を自由に伝えられるインターネットの時代まで、生きてて本当によかったーーー!
その一方で、思うことがある。なぜ私は「きんぎょ注意報の良さ」について、人前で語れなかったのか。金魚が出てくる少女漫画なんて、絶対に面白いはずじゃないか。
しかも、お嬢様のペットが金魚って。いくら世界に一匹しかいなくて価値があるといえども、だって金魚だぜ?
金魚って、寿命もそんなに長い訳でもなく。形見として残すにはあまりにもリスキーだ。それ以外にも、あの漫画は金魚の他にも牛が出てきたりする。金魚と牛のコラボが拝見できるのも、きんぎょ注意報くらいではないだろうか。
きんぎょ注意報に限らず、あの頃の少女漫画はツッコミどころ満載なものも多かった。私はツッコミポイントを見つけては、1人で突っ込むという1人漫才を延々と楽しむ。もちろん、ええ1人で。
その中でも、ぎょぴちゃんのツッコミポイントはかなり豊富。1ページに1〜2個はツッコミポイントがある。では、金魚注意報ははたして「ツッコミポイントを探す」ためのものなのか。
いや、そんなことはない。もちろん、いいところもいっぱいある。それは千歳の「学校を救いたい」という思いからの行動だったり、どんな時もわぴこは明るくて元気だったりとか。牛と金魚が同じ画面に映るという斬新さだったり。
ただあのコンプライアンスが厳しい30年前からすると、「きんぎょと牛が集う、田舎の学校ドタバタ劇」は、あまりにも斜め上のストーリーだったのかもしれない。
けれどもしあのアニメがヒットして、クレヨンしんちゃんやちびまる子ちゃん並に長く放送されていたら、セーラームーンのヒットはなかったのかも。そして、明治とコラボしていたのはセーラームーンではなく「ぎょぴちゃん」だったのかもしれない。
きんぎょ注意報は時折シリアスな場面もあるが、コミカルなイラストと、ポップなキャラクターのほのぼの感に癒され、不思議とほっこりする。疲れた時に読めば、元気なキャラクターたちの姿が、きっとあなたのカンフル剤になってくれるはずだ。
【完】
