40代・短大卒ライター、まさかの大学デビュー?!名城大学のシェア本棚「i am BOOKs MEIJO」の棚主になりました
短大卒の私は、特別「学歴コンプレックス」があったわけではありません。
それでもどこかで、大学という場所に対して、淡い憧れがありました。その憧れは「学びたい」という高尚な理由ではなく、もっと素朴な思いからくるものでした。
「綺麗な大学校舎を歩いてみたい」
「文化祭に紛れこんでみたい」
「もし20代で大学に通っていたら、サークルで出会った誰かと恋をして、結婚していたのかな」
だからこそ、真剣に勉強している大学生のみなさんの邪魔をしてはいけない気がしていて……大人になってから大学に足を運ぶのは、資格試験の会場として使われる日くらいでした。
短大を卒業して入社した会社は、1ヶ月でクビ。半年のフリーター期間を経て、正社員として17年働き、その後フリーランスとして8年以上。今は40代、5歳の子を育てているライターです。
仕事の荒波も、結婚も、出産も経験し、娘が5歳になって少し落ち着き始めた頃、胸にしまい込んでいたあの気持ちが、ふと顔を出しました。
大学に行ってみたい。
その想いが、まさかこんな形で叶うとは思っていませんでした。
なんと……名城大学が主催するシェア本棚「i am BOOKs MEIJO」プロジェクトに参加し「棚主デビュー」することになったのです。
名城大学の「i am BOOKs MEIJO」は、みんなでつくる「シェア本棚」プロジェクトです。
「自分の個性を本で表現したい!」と思う棚主(オーナー)が集まり、本を通じたコミュニケーションの場や、人と人がつながる機会をつくります。
名城大学は、愛知県名古屋市にある学生数1万5000人超の総合大学。

10学部、大学院9研究科、5つのキャンパスを持つ大きな大学です。
その広いキャンパスの一角、ナゴヤドーム前キャンパス西館2階に、私の本棚が並ぶことになりました。

【棚主デビュー】
— みくまゆたん (@mikumayutan) April 25, 2026
名城大学さまより許可をいただき(むしろ積極的にシェアオッケーでした🤗)、棚主デビューしてきました。(※非営利活動を推進している活動のため、私の本のみ大学の方より、事前申請を行ってます)… pic.twitter.com/YLU8zjLkR7
どうして、私が棚主になったのか。棚主になると一体、どんなメリットがあるのか。
本記事では、その理由とメリットを、これからお話ししていきます。
自分の居場所を増やしたくなった
ライターとして活動して、もう8年以上が経ちました。今ではnoteも続けていて、「仕事とは別のサードプレイス」ができたように感じています。
サードプレイスがあることで、いちばん救われたのは「メンタルの安定」でした。
仕事一本で生きていると、上手くいかなくなった瞬間に、心が一気に沈んでしまうなんてこともしばしば。
時には、「どうせ私なんて」と、人知れず自分を責めてしまう夜も、何度もありました。
でも、noteに「居場所」ができてからは、本業がうまくいかない時でも戻れる場所があることが、心の安定に繋がった気がします。
「ちょっとダメなことがあったら、ここで休もう」
と思える場所がひとつ増えただけで、自分の心を保つ力がこんなにも違うのかと驚きました。
もちろん、上手くいかないことから逃げずに向き合うことは大切です。
けれど、心が折れてしまったら元も子もないといいますか。書くことを辞めた人も、心が潰れてしまった人も、病気になってしまった人も、そして命を落としてしまった人も——長く生きてきた中で、何人も見てきました。
だからこそ、私は思うのです。
自分の心を守るために、居場所は多いほうがいいんじゃないかって……ねっ。
自分がお世話になった本を、他の人にも読んで欲しい
これまで、私はたくさんの本に救われてきました。
今まで思いもよらなかった「気づき」をくれた本、勉強に役立った本、生き方のヒントをくれた本、心を支えてくれた本などなど。人生の節目や迷いの中で、何度もいろんな本に助けられてきました。
だからこそ、これからの若い世代に、自分が受け取った「救いや気づきが得られるような本」を、バトンのように渡せたらいいなと。
今回、私が並べた本は全部で11冊。多いので一部になりますが、主なラインナップはこんな感じです。
日本語誤用辞典 : 外国人学習者の誤用から学ぶ日本語の意味用法と指導のポイント 市川 保子
税金がタダになる、おトクな「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門 竹川, 美奈子
いいことから始めよう : スヌーピーと仲間たちからの生きるヒント Twerski, AbrahamJ
基礎からのサーブレット/JSP : SE必修! 宮本, 信二(javaの学校に通っていたので、購入しました)
・M : 愛すべき人がいて 小松 成美
ジャンルをあえて広げたのは、「いろんな人が思わず立ち止まる本棚になるかもしれない」と感じたからです。

そんな期待を込めて、一冊ずつ選びました。
自著の置き場を増やしたかった
1月31日、私はビジネス書『書く人生のはじめかた ― 文章力より大切な“書き続ける”ための心構え』を出版しました。
デジタルファーストという形式のため書店には並びませんが、SNSでの発信もあって、発売から3ヶ月あまりで実売850部を突破。編集担当の岡本さんいわく「書店流通なしで、この結果は大大大健闘」とのことでした。
とはいえ、今の形式だと
「私を知っている人」
「感想投稿を見て、興味を持ってくれた人」
には届くものの、自分のことを完全に知らない人にはなかなか届かないのが現状です。
そして、表紙の雰囲気やタイトルから考えても、「20代や大学生にも届いたらいいな」という思いがどこかにありました。
(私を知らない誰かに届けるには、どうしたらいいのだろう)
そう考えたときに浮かんだのが、本を置いてもらえる場所を探すことでした。
まずはブックカフェに相談してみましたが、こちらは残念ながらNG。次に浮かんだのが「棚主」という選択肢でした。ただ、棚主サービスは月額数千円かかるものが多く、場所によっては交通の便が悪いケースも少なくありません。
足を運べないと続けられない━━車を運転しない私にとって「無理なく通える場所であること」は、私にとって大事な条件でした。
いろいろ調べていく中で、名城大学のシェア本棚は無料で利用でき、さらに交通の便もよいことを知りました。その安心感もあって、名城大学のプロジェクトを検討することにしたのです。
ただし、名城大学のシェア本棚「i am BOOKs MEIJO」は、非営利活動を推奨しており、自己PR目的の広告物はNG というルールがあります。
そのため、私の著書は「書籍以外の陳列物」として、他の本と同じく「オーナーの好き」を表現する一つのアイテムとして置かせていただきました。
(※著書を並べたい場合は、面談時に申請が必要です)
自分と違う世代の人とお話してみたい
私は、趣味で小説を書いています。
小説を書くなかで、自分とは違う世代の人物を登場させようとすると、その世代ならではの価値観や感覚がつかめず、筆が止まってしまうことも多々ありました。
仕事ではエンタメコラムを執筆しており、最近は20代のアイドルを紹介する機会も増えてきました。そのたびに、「もっといろんな世代の『リアル』に触れたい」という思いが、ひしひしと強くなっていきました。
名城大学の棚主には、大学生から80代まで、本当に幅広い世代の方が在籍しています。交流会でお話しできれば、世代ごとの価値観に触れられるかもしれない━━そんな期待もあって、参加を決めました。
翌日にはさっそく交流会に参加し、70〜80代のご夫婦と一緒にラーメン屋さんへ。

「失敗はしてもいいけど、意地悪はしちゃダメ」
「ネガティブなコメントをもらったら、それだけ相手の心を揺らした証拠。誇っていいのよ」
と、ありがたいお言葉をかけていただき、なんだか心が軽くなりました。人生の大先輩のお言葉は、深みがあります。
交流会では、自分をまったく知らない人たちと話をしました。
これまで参加してきた交流会は、ほとんどが「自分を知っている人」の集まりで、説明もほとんど不要でした。
けれど今回は違います。自分が何者で、なぜここに来たのかを、初対面の相手に言葉で伝えなければならない。
説明の仕方ひとつで、相手に「うさん臭い」と思われてしまう可能性も……。その難しさを、改めて痛感しました。
実際に話してみて気づいたのは、私の話し方が少し「フリーランス寄り」になっていることでしょうか。
「未払いトラブルに遭遇すると大変ですから、契約書のチェックは大事ですよ」
当たり前のように「業界あるある」な話をしていたら、大学生の方々が若干引いているような気がしました。すいません。つい癖で……暴走してしまいました。
一般の方と話すときは、相手のペースや価値観に合わせる意識が大切なのだと、身をもって学びました。
社会連携ゾーンでイベントを開催できる
大学の本棚を選んだのは、オーナーが利用できる「社会連携ゾーン shake」 に興味を持ったからです。
【オーナーになると出来ること】
・シェア本棚運営パートナーとしての参加
・オーナー同士の交流
・主催イベントの実施
スタッフの方にお話を伺った際、まずこの場所がどんな目的で運営されているのかを確認しました。
これは何事においても大事なのですが、サービスを利用する際には「オーナーの目的」をヒアリングしておくと、より有意義に活用できる気がしています。
すると、スタッフの方から返ってきたのは
「この場から、人の縁が広がっていくといいなと思って」
という、お言葉でした。
・シェア本棚の設置目的に共感し、その実現のために貢献する意欲のある方
上記に加えて、以下のニーズのいずれかをお持ちの方
・自分の「好き」をかたちにして発信してみたい
・他の人の「好き」をふれてみたい
・本をきっかけに人とゆるやかにつながりたい
・魅力あるシェア本棚の運用について、アイディアを出したり関わったりしたい
・「社会連携ゾーンshake」の活用や盛り上げに関わってみたい
その言葉を聞いて、思い切って
「noteの交流会を開いてもいいでしょうか」
と相談してみたところ、承諾をいただくことができました。実際にどれだけ活用するかはまだわかりませんが、「使える場所がある」というだけで、今後きっと役に立つような気がしています。なんと、勉強会の開催も可能とのこと。参加費は取れないものの、場所代がかからないのは助かります。
棚主になってまだ日は浅いですが、並べる本を少しずつ入れ替えたりしながら、自分なりのペースで「棚主ライフ」を楽しんでいこうと思っています。
【完】

