なぜ人の思考は途中で止まるのか ―思考の「地図」を描いてみる―
ここまでの記事で、
私は《断絶点》というものを書いてきた。
思考が止まる地点のことだ。
人は能力不足で止まるわけではない。
思考の途中に、
典型的な「停止地点」がある。
私はそれを
断絶点
と呼んでいる。
整理すると、
断絶点は大きく3つある。
① 意味断絶 ▼
② 負荷断絶 ▼
③ 不確実性断絶 ▼
① 意味が揺らぐと止まる。
② 負荷が重くなると止まる。
③ 未来が見えなくなると止まる。
ここまでは
これまでの記事で書いてきた通りだ。
しかし、
ここまで整理していて
一つ気づいたことがある。
それは
人の思考には地図のような構造があるのではないか
ということだ。
私は思考を観察するために
「三層思考モデル」という仮説モデルを立てている。▼
思考は大きく三段階で進む。
滞留思考
↓
解像思考
↓
接続思考
滞留思考は、
まだ整理されていない思考の状態。
解像思考は、
それを具体化し、意味を与える段階。
接続思考は、
思考を現実に接続し、行動へと向かう段階だ。
この構造で考えると、
思考の流れはこうなる。
滞留思考
↓
解像思考
↓
接続思考
↓
行動
しかし現実には、
この流れは必ずしも最後まで進まない。
途中で止まる。
それが
断絶点だ。
つまり構造としてはこうなる。
滞留思考
↓
解像思考
↓
接続思考
↓
行動
↓
断絶点
ここで一つ重要なことがある。
断絶点は
「失敗」ではない。
むしろ
思考が次に進むかどうかの分岐点
だ。
ある人は
そこで止まる。
ある人は
そこで方向を変える。
そして、ごく一部の人だけが
そこを
転換点
に変える。
断絶点を越えられるかどうかで、
思考の流れは大きく変わる。
だから私は最近、
こう考えている。
断絶点は
思考の終わりではない。
むしろ
思考が変わる瞬間の入口
なのではないか。
もしそうだとすれば、
次に観察すべきものは
一つになる。
それは
人はどのように断絶点を越えるのか
ということだ。
断絶点を
そのまま停止地点にしてしまうのか。
それとも
転換点に変えることができるのか。
思考の流れには
その分岐がある。
次回からは、
その《転換点》を観察してみたい。
思考が止まる構造だけではなく、
思考が新たに動き出す瞬間
を見てみる。
三層思考モデルは
完成した理論ではない。
思考を観察するための
進行中のモデルである。
もしよければ、
この観察を一緒に見届けてほしい。
