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suama_monaka15
【毎週ショートショートnote】好き化粧
鳴海は晴れやかな笑顔を浮かべた。
「これで自信を持って推しに会える!」
今、彼女が推しているグループではファンの間であるものが流行っていた。
それは、「好き化粧」。
最初は、推しのイメージカラーをメイクに取り入れるだけだった。その後、メンバーごとに推しカラーを入れる場所や入れ方が分かれるようになる。そして遂には、推しが好む顔の人間に変身できるグッズが出回るようになったのだ。
「俺の好きな鳴海じゃない」
彼氏の剛志がそう嘆くも、鳴海は嬉々として「好き化粧」を施し、推し活に邁進した。
会場に着くと、自分と同じ顔がひしめいていた。皆、推しが同じだと分かる。向こうでは、別の人を推しているファンと言い争う様子も見られた。一目で推しが分かる分、争いも激化している。
「鳴海!」
聞き覚えのある声が名前を呼ぶ。振り向くと、自分と同じ顔をした男が立っていた。
「剛志?」
「お前の影響で、俺も推し活を始めたんだ」
「⋯⋯私、同担拒否なの」
(410字)
同担拒否(どうたんきょひ)とは、同じ対象(アイドルや声優など)を応援する他のファン(同担)と交流を持ちたくないという姿勢を指す
こちらのお題で書かせていただきました。今週も楽しかったです!
画像は、みんなのフォトギャラリーよりお借りしました。
