長編SF小説『ロボットが見る夢 ~魂のインストール~』第二十章:隕石争奪戦|次元ラボ
百年という時間は、機械の子供にとって、永遠にも等しい長さだった。奈々は、クロの子孫である気ままな猫たちに囲まれ、静かで温かい日々を過ごしていた。時折、新たに見つかる記憶の足跡に触れ、自らの魂の解像度をさらに深めながら。
彼女はもう、かつてのように人間になることを渇望してはいない。どのような形であってもいい。ただ、両親の元へ、彼らの家族として還りたい。その、あまりにも個人的で、しかし誰よりも純粋な願いだけを、静かな炎のように胸に灯し続けていた。
その穏やかな停滞を破るように、数年ぶりに緊急度の高い通信が入った。
「――奈々。時は満ちました。星が還ってきます」
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ポストアポカリプスを舞台にした、思索的なタイムリープSF。一体のロボットが自らの魂と世界の真実を解き明かす、百年の旅路。AI、親子、頭脳戦といったテーマを織り交ぜた、9万文字を超える読み応えのある本格SF長編です。
人類滅亡後、一体のロボットが「心」に目覚める――。 これは、感情を知ってしまったアーカイブロボット「Echo77」が、自らの魂の正体と人類…
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