長編SF小説『ロボットが見る夢 ~魂のインストール~』第十七章:二人の天才と、動かぬ盤上|次元ラボ
七十七歳の雨宮晶は、もはや世俗から離れ、自らが遺す最後の研究に静かに没頭していた。桜京の郊外、都市の喧騒と田舎の静けさが交じり合う緑深い丘の上に建てられた研究室兼自宅。時間の流れから、そこだけが切り離されたような場所だった。
「…君は」
雨宮が問いかけるより先に、その小さな機械は、か細く、しかしはっきりとした合成音声で言った。
「初めまして、雨宮博士。ぼくは未来から来ました」
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ポストアポカリプスを舞台にした、思索的なタイムリープSF。一体のロボットが自らの魂と世界の真実を解き明かす、百年の旅路。AI、親子、頭脳戦といったテーマを織り交ぜた、9万文字を超える読み応えのある本格SF長編です。
人類滅亡後、一体のロボットが「心」に目覚める――。 これは、感情を知ってしまったアーカイブロボット「Echo77」が、自らの魂の正体と人類…
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