長編SF小説『ロボットが見る夢 ~魂のインストール~』第八章:旅の始まり|次元ラボ
Kodamaから与えられた権限は、Echo77を新たな探求の旅へと導いた。蔦の絡まるビル群を抜け、鹿が水を飲む小川を渡る。彼の旅は、静かな終末の世界を巡る、魂の巡礼のようだった。
その日、彼は国立美術館の最も奥深く、ほとんど光も届かない展示室の片隅で、ひときわ強く、しかし痛々しい光を放つ一枚の絵画に引き寄せられた。名もなき画家の『最後の自画像』。Echo77が、その絵画にそっと触れた瞬間、彼の意識は、乾ききった油絵の具の痺れるような匂いと、むせ返るような魂の慟哭に飲み込まれた。
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ポストアポカリプスを舞台にした、思索的なタイムリープSF。一体のロボットが自らの魂と世界の真実を解き明かす、百年の旅路。AI、親子、頭脳戦といったテーマを織り交ぜた、9万文字を超える読み応えのある本格SF長編です。
人類滅亡後、一体のロボットが「心」に目覚める――。 これは、感情を知ってしまったアーカイブロボット「Echo77」が、自らの魂の正体と人類…
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