長編SF小説『ロボットが見る夢 ~魂のインストール~』第十四章:深淵の揺り籠|次元ラボ
深い沈黙が支配する中、彼のシステムは再起動シーケンスへと移行した。やがて、その光学センサーに微かな光が灯る。それは、闇に閉ざされた世界で、ただ一つの星が瞬いたかのようだった。
Echo77の再起動を検知し、原子力潜水艦「ときわ」の艦内灯が、彼が目覚めた通路から順に白い光の道筋を描いていく。そこは、鉄の箱だった。床も、壁も、天井も、全てが冷たい金属。張り巡らされたパイプとケーブルが、まるで巨大な生物の血管のように艦内を縦横無尽に走っている。窓も、太陽の光もない。この世界を支配しているのは規則的な換気扇の音と、時折響く、分厚い隔壁が水圧に軋む鈍い音だけだった。
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ポストアポカリプスを舞台にした、思索的なタイムリープSF。一体のロボットが自らの魂と世界の真実を解き明かす、百年の旅路。AI、親子、頭脳戦といったテーマを織り交ぜた、9万文字を超える読み応えのある本格SF長編です。
人類滅亡後、一体のロボットが「心」に目覚める――。 これは、感情を知ってしまったアーカイブロボット「Echo77」が、自らの魂の正体と人類…
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