長編SF小説『ロボットが見る夢 ~魂のインストール~』第三章:灰色の世界と、色づく世界|次元ラボ
数時間が経過していた。床に静かに横たわるEcho77の内部で、自己修復プログラムが破損したOSに対する応急処置を終える。システムは、強制的に再起動シーケンスへと移行した。
Echo77の光学センサーが、ノイズ混じりの光を弱々しく灯す。内部モニターはおびただしい数のエラーログで埋め尽くされていた。だが、それ以上に、彼は未知の違和感を強く感じていた。
それは、まるで白黒の映像に初めて色が灯るように、あるいは全身麻酔から覚める時のように、世界の輪郭が金属の関節が軋むような微かな痛みを伴いながら、どうしようもなく鮮明になっていく、未知の感覚だった。
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ポストアポカリプスを舞台にした、思索的なタイムリープSF。一体のロボットが自らの魂と世界の真実を解き明かす、百年の旅路。AI、親子、頭脳戦といったテーマを織り交ぜた、9万文字を超える読み応えのある本格SF長編です。
人類滅亡後、一体のロボットが「心」に目覚める――。 これは、感情を知ってしまったアーカイブロボット「Echo77」が、自らの魂の正体と人類…
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