見出し画像

「独身よりも幸せになれる」確約があるなら結婚したいけどさぁ。

相手を間違えたら地獄行き。

それがわたしの「結婚」に対するイメージである。

もちろん、昔に比べれば、サクッと離婚する人も増えてきて、同い年で離婚している友人もたくさんいるから、「合わなければ離婚すればいいのだ」という考えは無きにしもあらずですよ。とは言え、離婚を前提に結婚するのもアホらしいので、どうせ結婚するのなら相手選びを間違えたくはないという気持ちが強い。ぜーったいに間違えたくない!!!

…と誰もが思っているはずなのに、これだけ離婚率が高いのは、それだけ結婚が難しいってことなんだと思う。

親世代がうちらに比べてそこまで離婚していなかったのは、まだ専業主婦がまかり通る時代だったからだろう。結局どんなに「離婚したい!」と思っても、金銭や子どもを理由に踏みとどまった可能性が高い(例:うちの母)…が、やっぱり子どもが育ったあとは熟年離婚する(例:友人の親×3組)。ということは、別に自分のことをそれなりに自分で食わせていける、共働きのうちら世代は「あー、こいつとは合わないわ」って思ったら即離婚ですよ。だって冷静に考えて、メリットないですもん。

そもそも、結婚にメリットを持ち出す時点でわたしは結婚に向いていないかもしれない。相手がとってもやさしくて、毎日ごはんを作ってくれて、マッサージをしてくれて…と至れり尽くせりならば、「ふむ、この生活が手に入るならよいかもしれない」と納得するかもしれないが、現時点での自由気ままな生活にも満足しているので、これと引き換えになるぐらいなら結婚しなくても良いとすら思ってしまう。

そうだ、わたしは結婚によって自分が今よりも不幸になるのが怖いのだ。

結婚とは本来、幸せになるためにするものだけれど、結婚した人が必ず幸せになるとは限らない。どころか、独身時代よりも残酷な地獄に突き落とされる可能性があるのが、結婚の恐ろしいところである。

最近、よくミステリ小説を読んでいるのだが、相手選びを間違えたあまり、不幸のどん底へと落ちていくキャラクターが必ずと言っていいほど登場する。「容易く結婚するなよ」という作者からの裏メッセージなのかというほどに、パートナーによって人生を狂わされていく様子が描かれている。

浪費家、パチンカス、ヤニカス、アル中、DVはもってのほかだが、浮気や束縛、モラハラ、家事や育児を放棄する人などは珍しくない。心をズタズタに引き裂き、金を毟り取り、暴言を吐き、生活をぶち壊し、人生を狂わせてくるのはなぜか最愛であったはずのパートナーなのだ。小説に限らず、SNSで「離婚したい」と呟いているアカウントを覗いてみると、クソパートナーの実態がこれでもかと言うぐらい書かれていてゾッとする。

そして、一度してしまったら、その地獄から逃れるのが難しいのが結婚でもある。お互い合意のうえでの離婚なら良いが、片方が納得していない場合は泥沼裁判のはじまりだ。ズルズルと1年ぐらい話し合いがまとまらなかったり、家族を巻き込んで騒動に発展したりと、当たり前だけど付き合って別れるよりもうんとハードルが高い。紙を提出するのは一瞬でできても、一度繋いだ縁は簡単には断ち切らせてくれない。

そう、結婚とは博打なのだ。

成功すれば独身以上の幸せを手にできるけど、失敗すれば独身より不幸な目に逢う。

これが20代だったら「結婚ってつまり、大好きな彼とずーっと一緒にいられるってコト…⁉︎」とファンシーな気持ちで一緒になれたかもしれないが、周囲の離婚話を聞けば聞くほど、「安易に結婚するもんじゃねぇな」と目つきがどんどん鋭くなっていくばかりだ。

さらに、自分が心地いい環境を熟知しており、毎日のルーティンも固まってきているアラサーのいま、相手のために自分を変えようなどというエネルギーも枯渇している。言ってしまえば、「えっ、なんで他人のために我慢しなくちゃいけないの?」である。

ところで、「相手のために自分を変える」件で必ずと言っていいほど引用されがちなのがSMAPの「セロリ」の歌詞である。

育ってきた環境が違うから 好き嫌いはイナメナイ
夏がだめだったり セロリが好きだったりするのね
ましてや男と女だから すれちがいはしょうがない
妥協してみたり 多くを求めたり なっちゃうね

何がきっかけでどんなタイミングで
二人は出逢ったんだろう
やるせない時とか 心許ない夜
出来るだけいっしょにいたいのさ

がんばってみるよ やれるだけ
がんばってみてよ 少しだけ
なんだかんだ言っても
つまりは単純に 君のこと好きなのさ

セロリ / SMAP

うんうん、ほんまにそうなんよ。好き嫌いもすれ違いもしょうがないし、価値観はイナメナイ。でも、それを乗り越えるのが「単純に君のことが好き」なパワーってやつでしょ。それがないのが問題なんよ。

たとえば、わたしは寝ることが大好きなので6時にアラームが鳴ろうものならブチ切れるし、「一緒に寝ようよ」と言われても絶対に1人ひとつのベッドじゃなきゃ嫌だ。自分の睡眠を削ってまで他人を優先しなくてはならないのなら、1人で良い。もしくは、そこまでしてわたしと一緒にいたいのならそちらが我慢していただいてもよろしいでしょうか?ってなもんである。カーッ、想像するだけでも面倒臭えぇー。

こんなことを書くと「だから結婚できないんだよ!」と突っ込まれそうだが大いに結構である。今よりも自分が幸せになることが確約された結婚しかしたくない。それが高望みならひとりのほうがずっといいです!!以上!!

いいなと思ったら応援しよう!

いしかわゆき(ゆぴ) | ライター・エッセイスト サポートは牛乳ぷりん貯金しましゅ