エッセイを書きたい人は多いが、エッセイで飯は食えないリアル
ライターになりたい人よりもエッセイストになりたい人が増えているような気がする。誰でも書けることよりも、自分にしか書けないこと、自分の実体験や言葉で承認されることを求めている。その足がけとしてnoteが使われているのだと思う
— いしかわゆき(ゆぴ) #ゆる時間術 発売中! (@milkprincess17) October 17, 2025
先日こんな投稿をしたのですが、これまた「そりゃそうだよな」って感じであり、難しい問題だよなぁと思います。
そもそもライターを志す人って「書くのが好きな人」が多いと思うのですが、その人たちが何を書くのが好きなのかと言えば、「自分の好きなこと」だったりします。日常のこととか、推しのこととか。
それが、ライターを目指した結果、「あれ?全然書きたいことが書けなくない?」という理想とギャップに苦しんでしまう印象。誰かのニーズに応えて「書く」のと、自分の好きなように「書く」のは全然違うからです。
だからこそ、そのギャップをうめるために、書くことが嫌いにならないように、心の安寧を保つためにnoteを書いたりZINEを作ったりして「好きなこと」を書くんですよね。
一方で、ライターは嫌!エッセイストになりたい!というのもまた難しく、まわりを見渡してみるとエッセイを寄稿しているのは、芸能人や有名人、小説家、専門家、YouTuberなどのインフルエンサー、なにかを極めている人、目立ってる人、ベテランの人、特殊な経験をしている人、あるいは文章がめっちゃくちゃうまい人…とかなり茨の道であることがわかります。
そりゃフツーの人のフツーの日記なんか興味ないわ!!!
わたしだってよしもとばななさんや朝井リョウさんのエッセイ読みますもん。あとは好きなインフルエンサーさんのエッセイとかね。芸人さんのエッセイもおもろいよねー。…と、基本知らない人のエッセイは目に留まりません。
ただ、希望はあります。
noteからエッセイストさん、いっぱい生まれてると思うんですよ。
わたしもnoteを通じてエッセイ本(のような自己啓発本のようなもの)を出しています。
noteのほかにZINEを通じて出版したという人も多いですよね。めちゃくちゃ夢があると思います。
でもでも、やっぱりエッセイで飯を食うのはむずいよ〜〜!!
わたしも収入の8割は商業ライティングですからね。エッセイ本を出してから、ありがたいことに寄稿の依頼は増えたけど、やっぱりメインは取材のほうです。全然食えてねぇ。
でもさーー、そもそもですよ。たしかに商業用ライティングで100%書きたいことは書けないかもしれないけど、自力で寄せることはいくらでもできるのよ!!!
わたしは取材ライターなので、自分の好きな人や話を聞きたい人にまつわる企画を立ててきたし、「大好きなサウナに関わりてぇーー!」と思ったらサウナレポートの仕事取ってきたし、漫画のレビューも書いてたよ。
読書好きな後輩ライターは本の紹介コラム書いてたし、旅好きな友人はいろんな島を取材して書いてたし、アイドル好きなライターはtimeleszのコラム書いてたよ。
だから、なんというのかな。書きたいことが書けない!!からエッセイスト目指す!!はちょっと極端で、もっといろいろ選択肢はあるよ!とは伝えたい。1本に絞ると苦しいと思うから…。
そのうえで、エッセイだけで飯を食うのは不可能ではないけど難しいとは思うから、組み合わせればいいんじゃないかい、と思うのです。
本当に、どんな経験してきたか、日々なにを見てるのか、どう生きてきたか、全部出るのがエッセイであり、それがおもしれーかどうかは読者にしかわかんないからさ。1本目で当たるかもしれないし、1000本書いても無理かもしれない。本数積めってもんでもない。机に向かっているだけじゃダメ。そんな世界だと思います。
でも、絶対に絶対に無理じゃないと思うから、どうかみんな健やかに書くを続けてほしいな、と願うばかり。そしてそんな人たちに、noteはそっと寄り添ってくれるはずです。
どうか書くことをやめないでね。
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