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パーソナルカラーの基礎知識

現在、16タイプ・パーソナルカラー®を診断された方向けに、各タイプのガイドブックを投稿しています。
ただ、その中で一つ気がかりなことがあり、今回この記事を作成しました。

それは――
「そもそも正しいパーソナルカラーの知識を備えた状態で診断を受けている方が、どれくらいいるのか?」
という点です。

もしその知識がないまま診断を受けると、当日にアナリストから説明を受けても、内容がうまく腑に落ちず、「なんとなくわかった気がする」状態で終わってしまうことが少なくありません。

実際、私自身もかつては同じように感じていました。
パーソナルカラーの資格を取得してからようやく、「こんなにも多くの要素が関係しているのか」と理解できたのです。

プロになる前の私は、パーソナルカラーというものを、もっと単純なものだと思っていました。
しかし、理論を知ることで見え方や活かし方が大きく変わり、理解したうえで診断を受けることの大切さを実感しました。

そこでこの記事では、パーソナルカラーの「基本中の基本」を整理してお伝えします。
この基礎を知っておくだけでも、SNSなどで見かけるパーソナルカラー情報をより正しく理解し、自分に合わせて活かせるようになるはずです。



パーソナルカラーで見ている主な外見要素

パーソナルカラーでは、肌・髪・目の3つの要素をもとに、ドレープを当てたときの変化を観察し、その人の魅力を最も引き立てる色を分析していきます。

ドレープを変えるごとに、肌の透明感や血色、目の輝き、輪郭の印象などが少しずつ変化します。
そのバランスを見ながら、「お顔映え」する色=似合う色の方向性を探していくのがパーソナルカラー診断です。

ここでは、診断のベースとなる肌・髪・瞳の基本的な要素について、どのように観察・分析しているのかを解説していきます。


肌の要素で見ているポイント

パーソナルカラー診断では、まず肌の明るさ・色み・ツヤ感を観察・分析します。
これらは、タイプを見極める上で非常に重要な要素です。

「肌の明るさ」とは、肌の色の濃さを指します。
比較的わかりやすい項目ですが、ここでよくある誤解
・肌が明るい=イエベ春・ブルベ夏
・肌が暗め=イエベ秋・ブルベ冬
といった短絡的な判断です。
実際には、肌の明るさはタイプを決める直接的な要素ではなく、あくまでその人の持つ特徴のひとつとして参考にしています。

次に見るのが「肌の色み」。
肌が黄み寄りなのか、赤み寄りなのかを分析します。
日本人は「黄色人種だから黄み肌が多い」と思われがちですが、実際には、ローズ系の赤みを持つ肌の方も少なくありません。
肌が暗めでも赤みが強ければブルベと診断されます。
重要なのは、肌の明るさと色みを組み合わせて全体のバランスで判断することです。

「肌のツヤ感」は、どの程度のツヤがあるか、またはマット寄りなのかを確認する要素です。
これはタイプ判断にも関わる重要な項目です。
肌に自然なツヤがあるタイプもいれば、ふんわりマットな肌質のタイプもあります。
その違いが、ドレープを当てた際の見え方やタイプ判断に影響することがあります。

肌の明るさ・色み・質感

髪の要素で見ているポイント

次に、髪の色み・明るさ・太さ・質感を見ていきます。
髪の色みは肌と同様に、黄み寄りか赤み寄りかを確認します。
明るい髪ほど色みの違いを感じやすく、暗い髪ほどその差は感じにくくなります。(黒に近づくほど黄み・赤みの度合いが見えにくくなるため)

さらに、太さや質感(細く柔らかい/太くしっかり など)は、顔まわりに現れるコントラストの出方や印象の強さに関わるため、タイプ判断の重要な材料になります。


目の要素で見ているポイント

目では、黒目の明るさ・色み・フチを観察します。
黒目の明るさは、言葉のとおり瞳の明るさを指します。

色みに関しては、肌や髪と同じように、黄み寄りか赤み寄りかを分析します。
ここでよくある誤解が、「黒目が茶色い=イエベ」という考え方です。
実際には、茶色でも赤みを帯びたブラウンの方はブルベであることも多く、
重要なのは“茶色そのものの色み”です。

黒目のフチは、黒目を黒く縁取られているかどうかを確認します。
イメージとしては、カラコンの「フチあり」「フチなし」と同じです。
裸眼でも人によってフチの有無があり、ある場合はその太さや濃さによって印象が変わります。
そのため、フチの特徴も含めて観察・分析します。

目の明るさ・色み・フチの有無

色の明度・彩度・色相

次は色についての解説です。
ここで扱う内容は、パーソナルカラーを理解するうえで最低限知っておきたい色の基本要素です。
この部分は色の基礎にもなるため、ここが理解できていないと、このあとのパーソナルカラーの説明がわかりにくくなります。
以下に明度・彩度・色相の解説をします。

色の基本要素

明度(色の明るさ)

明度は、色の明るさを示す要素です。
白に近いほど明るく、黒に近いほど暗くなります。

たとえば、赤に白を混ぜるとピンク寄りの明るい色に、黒を混ぜると深みのある暗い赤になります。

ちなみに、オレンジを暗くしていくと茶色になります。
(図のように、明度が下がるほど落ち着いた印象に変化します。)

明度(色の明るさ)

彩度(色の鮮やかさ)

彩度は、色の鮮やかさ(色みの強さ)を表す要素です。
彩度が高いほど色みがはっきりと感じられ、低くなるほど色みが弱まり、全体が落ち着いた印象になります。

たとえば、赤に白・グレー・黒を足していくと、彩度が下がっていきます。
白を混ぜるとやわらかく、グレーを混ぜるとくすみ、黒を混ぜると深みのある暗い色になります。

彩度は、明るさ(明度)とは異なり、色みの強さそのものを示す指標です。
同じ「赤」でも、鮮やかな赤と彩度を下げた赤では、印象が大きく変わります。

彩度(色の鮮やかさ)

色相(色み)

色相は、赤・青・黄・緑など、色の種類(色みの違い)を表す要素です。
これを円形に配置したものを色相環(しきそうかん)といい、赤から橙、黄、緑、青、紫へと連続的に変化していきます。

パーソナルカラーでは、色相の傾向(イエローベース/ブルーベース)を軸に、「どんな色が調和しやすいか」を見ていきます。

PCCS(日本色研配色体系)について
PCCS(Practical Color Co-ordinate System)は、一般財団法人日本色彩研究所によって開発された日本独自のカラー体系です。
色を「色相」「明度」「彩度」、そしてそれらを組み合わせたトーン(色調)で整理しています。
図にあるPCCSトーンマップは、この仕組みを視覚的にまとめたものです。
色の明るさや鮮やかさの違いを、トーンとして体系的に分類しています。

🔗 詳しく知りたい方はこちら(日本色彩研究所公式サイト)

色相(色み)

パーソナルカラーの基礎知識

パーソナルカラーは、「肌・髪・目の色と調和しやすい色」を理論的に分類した考え方です。
その基本となるのが、イエローベース(イエベ)とブルーベース(ブルベ)という2つのグループです。

イエローベース・ブルーベース

イエローベースは、黄みを含む色のグループです。
肌に血色感や温かみを足して、明るく健康的な印象に見せます。

一方、ブルーベースは、青みを含む色のグループです。
肌の赤みをやわらげ、透明感やすっきりとした印象を引き出します。

イエベ・ブルベは、パーソナルカラーを構成する要素のひとつになります。

イエローベース・ブルーベース

4シーズン分類とは

イエローベースとブルーベースを、さらに細かく分類したのが「4シーズン分類」です。
これは、色の明るさ・鮮やかさ・くすみ具合などを基準に、それぞれのベースを2タイプずつに分けた考え方です。

  • イエベ春(Spring):黄み寄り × 明るい × クリア
    → フレッシュで軽やかな色が得意

  • イエベ秋(Autumn):黄み寄り × 暗め × くすみあり
    → 落ち着きと深みのある色が得意

  • ブルベ夏(Summer):青み寄り × 明るい × くすみあり
    → 柔らかく穏やかな色が得意

  • ブルベ冬(Winter):青み寄り × 暗め × クリア
    → 鮮やかでコントラストの強い色が得意

このように、4シーズン分類ではベースカラー(黄み・青み)に加えて、明度・彩度・清濁(クリア/くすみ)の要素を組み合わせて見ていきます。

ただし、明度に関してはあくまでイメージの目安として捉えてください。
実際には、各タイプとも明るい色から暗い色まで幅があるのが実情です。

4シーズン分類

くすみカラーとクリアカラー

色は「グレーを含むかどうか」で印象が大きく変わります。
グレーを含む色はくすみカラーと呼ばれ、柔らかく穏やかな印象を与えます。
一方、グレーを含まない色はクリアカラーと呼ばれ、澄んだ印象になります。
ブルベ夏やイエベ秋は、全体的にくすみカラーを得意とするタイプとイメージするかと思いますが、実際にはくすんでいないカラーも多く含まれています。

くすみカラーとクリアカラー

まとめ

パーソナルカラーの基礎知識は、あくまで「基本中の基本」です。
実際の診断では、ここで紹介した要素がさらに細分化され、より複雑に組み合わされています。
そのため、現在では16タイプ・パーソナルカラー®をはじめ、さまざまな診断法が存在しています。
どの診断も、これらの基礎理論をベースに発展したものです。
より深く理解するための参考として、ぜひ活用していただけたら嬉しいです。

この記事は、16タイプ・パーソナルカラー®のガイドブック投稿に合わせて作成したものです。
今後は、内容をよりわかりやすく整えながら、少しずつアップデートしていく予定です。

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