製造業向け|なぜ“やった人が損をする”のか
■「なぜ頑張っているのに報われないのか」
設備も動いている。
人も頑張っている。
それでも利益が出ない。
ここで違和感を持ったことはないか。
・忙しい
・仕事も増えている
・対応力も上がっている
それなのに
なぜか楽にならない。
理由はシンプルだ。
やった分だけ、負担が増えている。
■ズレているのは「評価されるもの」
多くの工場はこう動く。
・来た仕事は受ける
・できることは対応する
・断らない方がいい
一見、正しい。
でもこの動きには問題がある。
評価されるものと、負担するものがズレている。
・営業は受注で評価される
・顧客はまとめて任せられると楽になる
その結果
👉 仕事は増える
では工場はどうなるか。
・設備が増える
・人が分散する
・対応範囲が広がる
👉 固定費が増える
ここがズレの正体だ。
■「何でもできる」が生むコスト
現場ではよく言う。
「うちは何でもできる」
これは確かに強みに見える。
・受注の幅が広がる
・断らなくて済む
・顧客対応が楽になる
ただ、その裏で何が起きているか。
・設備が増える
・低稼働の工程が増える
・人が分散する
結果
売上は増えるが、利益は薄くなる。
つまり
何でもできる工場は、売上は取りやすいが、利益は残りにくい。
■便利屋になる構造
対応範囲を広げる。
そのたびに
・設備が増える
・人が必要になる
でも仕事は均等には来ない。
・よく使う設備
・たまにしか使わない設備
これが混在する。
結果
売上に貢献していない部分が増え続ける。
これが積み上がるとどうなるか。
忙しい。
でも利益が残らない。
便利屋になる。
■「やった人が損をする」の正体
ここで本題に入る。
なぜこうなるのか。
・断らない
・対応する
・頑張る
この動き自体は正しい。
ただし
利益に繋がらない部分まで抱え込んでいる。
結果
👉 やればやるほど固定費が増える
👉 対応力が上がるほどコストが増える
つまり
やった人が損をする構造になる。
これは感情ではない。
構造だ。
■一番危険な状態
ここまで進むとこうなる。
「やらない方が得」
・やると負担が増える
・やらないと現状維持できる
この状態になると
・改善しない
・踏み込まない
・現状維持を選ぶ
組織が止まる。
■なぜこうなるのか(前回との繋がり)
前回の話を思い出してほしい。
売上は一部で作られている。
でもコストは全体に乗っている。
この状態で
・何でも受ける
・対応範囲を広げる
どうなるか。
売上に貢献しない部分が増えるだけ。
これが積み重なると
利益が削られる構造になる。
■解決の方向は一つしかない
やることはシンプルだ。
受ける基準を変える。
今はこうなっている。
・来た仕事は受ける
・できることはやる
これをこう変える。
売上に貢献するものだけ受ける。
そのために必要なのが
・売上貢献
・稼働
・コスト
これをセットで見ることだ。
■一番強い判断基準
ここまでをまとめる。
・動いているか
・忙しいか
ではない。
利益に繋がっているか。
これだけだ。
■結論
結論ははっきりしている。
「やった人が損をする」のではない。
利益に繋がらない仕事を受けているだけだ。
この構造を変えない限り
・設備は増え続ける
・人は疲弊する
・利益は残らない
逆に言えば
やる仕事を選んだ瞬間に、構造は変わる。
ここに踏み込めるかどうか。
それが
利益が残る工場と
残らない工場の差になる。
