寝られない日本人
みなさんは普段何時間寝られていますか?正直なところ、私は大体6時間位かなって思います。
サッカーのワールドカップでここ最近寝不足のかたも多いのではないでしょうか。
実は厚労省が睡眠時間に関する公式指針を出しております。「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によりますと、年齢別の推奨睡眠時間は以下の通りです。
1~2歳:11~14時間
3~5歳:10~13時間
小学生:9~12時間
中学・高校生:8~10時間
成人(~64歳):6時間以上を目安
「えっ!?」と思いませんか?
例えば、高校生で7時に起床して学校に通っている場合、10時間の睡眠を確保しようとしたら夜9時には就寝していなければならないことになります。
8時間でも夜11時には就寝です。部活で忙しい毎日を送っている高校生や大学受験前の高校生にはかなり厳しいのが現実ではないでしょうか。
しかし、上記厚労省の指針内の報告によると、日本人の平均睡眠時間はOECDの調査対象33カ国の中で最も短かったそうです。つまり、世界的に見ても突出して短いと。
まず、日本は7時間22分~42分。東京圏は7時間30分前後だそうです。
米国は7時間30分~7時間50分、イギリスは8時間28分、フランス8時間33分、中国は8時間30分~9時間2分とOECD比較では最長クラスだそうです。
こうして見ると、日本人って本当に頑張りすぎているのかもしれません。逆に外国では結構寝ているのですね。
ところで、米国のランド研究所は世界最大級の非営利かつ超党派のシンクタンクですが、睡眠に関する研究を頻繁に行っておりまして、これは2016年の少し古い論文ですが、米国、日本、英国、ドイツ、カナダの5カ国で睡眠不足がどれだけGDPに損失を与えているか定量化したものがあり、当時の日本の睡眠負債の推計は1,380億ドル(当時で15兆円相当)でした。GDP比にすると、1.86~2.92%で5カ国で最悪でした。
最近の民間の白書を参照しますと、日本の睡眠負債は15~18兆円と記載されているようです。ただ、それも2023年頃の数字ですので、2025年の暦年GDP663.8兆円から上記GDP比で単純に算出すると、最大"19.4兆円"の睡眠負債を抱えていることになります。結構大きな数字ですよね。
厚労省によると、睡眠不足は5つの影響があると説明しています。
身体の健康への影響:高血圧、糖尿病、心疾患、脳血管疾患、肥満
精神面、メンタルヘルスへの影響:うつ病のリスク増加、ストレス耐性の低下
認知機能、パフォーマンスへの影響:注意力の低下、判断力の低下、記憶力の低下、作業効率の低下(プレゼンティズム)
事故・ヒューマンエラーの増加
社会的影響(生活リズムの乱れ):社会的時差ボケ、職場での生産性低下
言われてみれば確かにその通りかなと思います。なんだか身につまされる感じですよね。
そして、直近2026年のランド研究所の論文においては、思春期の睡眠時間と感情変化の研究があり、睡眠時間を増やすとポジティブな感情が増え、ネガティブな感情が減少するそうです。故に、思春期の睡眠改善がメンタルヘルスの維持に直結するそうです。
ということで、数字だけを見ると少し怖くなりますが、毎日の睡眠って、心にも体にも静かに影響しているんですよね。毎日のことだからこそ、少しだけ見直してみるのも良いかもしれません。
本日もありがとうございました。また次回お会いしましょう。
