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【映画】ヴェニスに死す

この映画を観たのは「ベルばら」のオスカルのモデルになった少年がいると知ったからだった。
ルキノ・ヴィスコンティ監督といえば、
イタリア映画の巨匠というイメージしか知らず、
これまで1本もちゃんと観たことがない。

物語の舞台はベニスの避暑地。
ひとり夏の避暑地で過ごす初老の作曲家が、
同じホテルで美しい少年を見かけ、
一瞬で心を奪われる。
しかし、少年に言葉を掛けることもなく、
密かに目で追うだけで、心の中で苦しむ。
最後に作曲家は、夏の終わりに浜辺で病に倒れ、
ひっそり亡くなる。
亡骸の横顔には白髪染めの茶色い液が一筋流れていた。

少年は男性というよりは女神のような美貌の持ち主だった。

この映画は・・・、
ネタバレレビューとあらすじを読んでからでなければ、
何が起こっているかわからなかったに違いない。

セリフが少なく、作曲家の表情や視線、状況で物語が展開する。
しかも私はラスト近くで10分か15分寝てしまった!
気づけば、街に感染病が蔓延し、
作曲家は謎の白塗りの化粧を施されているところだった。

しかし、私にとっての見どころは、
貴族の女性の大仰な花飾りのついた帽子や衣装、
長いネックレスと手袋をして浜辺で読書するとか、
もうすぐ没落するであろう人々が醸し出す豪奢な、
でもどこか少しくすんだ感のある雰囲気だった。

退廃的ってこういうことなのかしら?
これがルキノ・ヴィスコンティの世界なのかぁ。

避暑地のもの悲しい風景を眺めながら、
無気力でいられる作品だった。
切ない話だけど観終わった感じはわるくない。









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