🐾74 表慶館
投稿が遅くなってあと7日しかありません。
国立博物館内の表慶館で「皇居三の丸尚蔵館グランドオープンプレイベントin表慶館」(皇居三の丸尚蔵館のグランドオープンはまだ今秋という情報のみで日にちは未発表)として、伊藤若冲の「動植綵絵」と狩野永徳の「唐獅子図屏風」の高精細複製が展示されています。
国立文化財機構文化財活用センターとキャノン株式会社が行なっている「文化財の高精細複製品の制作と活用に関する共同研究プロジェクト」だそうで、その意図とは?「キャノンの入力、画像処理、出力に至る先進のデジタルイメージング技術と、京都伝統工芸の匠の技との融合により作品の大きさだけではなく絵師の筆使い、岩絵具の鮮やかな色、金箔や金具に至るまでオリジナルの文化財を限りなく忠実に再現しています」だそうです。そして、
国宝の動植綵絵30幅のデジタル再生が完成した記念展示でもあるそうです。
今の再生技術の凄さを実感できました。原本に負担をかけずにできる高精細の複製品。なんといってもガラスケースに入っていない状態で、本当に肉眼でまじまじと見ることができます。その良さは行って見て初めてわかるものがありました。ケースを隔てていないため動植綵絵の繊細な筆使いがよく分かります。現物が持つ波動を感じ取ることはないかもしれませんが、現在では経年劣化で褪せてしまった、作品完成当時の鮮やかさを今に伝えることができます。私たちの中にこれまでなかった別の感覚能力が育ちそうです。また、これらの複製品を見ながら多くの人が模写したりもできるわけで、そこからは新たな進化発展しかない期待感を持ちました。


表慶館は明治42年に開館した日本初の本格美術館、明治の洋風建築として重要文化財に指定されているそうです。特別展やこういうイベント開催時でなければ入れません。国立博物館の敷地内で存在感も大きいですし、普段の休館が正直勿体無いなと外から眺めては思ってしまいます。一般にはわからない事情でそうなっているのでしょう、建物の有効的な運営に期待したいところです。



