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最後の一口より最初の一口

コメダ珈琲の逆写真詐欺にあっている。
いや、すでにコメダのカツパンのデカさを私は知っているので、正確に言うと詐欺ではない。自ら望んでドカ食いをしているだけだ。

カツパンは特に指定をしないと3つに切られて出てくるので、端からいくか真ん中からいくか いつも迷う。
カツの脂身があまり得意ではなくて、真ん中のお肉比率が高いところこそカツの核だと思っているので、今日も端から食べて最後にいちばん美味しいところを食べよう!と意気込んで食べ始める。

そして今、1個目の勢いがどこにいったのかわからないくらいお腹いっぱいになっている。2個目の半分。これくらいでいつも後悔しているのに、なぜ毎回お腹がすいている時に真ん中のいちばん美味しいところを食べないんだろう。

最後に好きな物を食べるようになったのは、小学生くらいからだっただろうか。
理由は好きなおかずを最後に食べて、美味しい状態で食事を終えたいからだけど、多分その頃は最初にも好きなおかずを食べていたので、最初も最後も変わらなかった。

大人になるにつれて胃の容量がわからなくなってきた今、最後の一口を美味しい状態で終えることが難しくなってきた。最初から最後まで美味しかったはずなのに、今は最初の一口の美味しさを最後の一口が超えることはほぼない。
たい焼きはしっぽから食べて最後にあんこを沢山食べた方が美味しいと思うけど、あんこが最後にくると重たくて辛くなるし、
ショートケーキは苺を最後に食べて特別感を味わいたいけど、後に取っておくと途中はスポンジとクリームを消費する作業になる。

コメダ珈琲のカツパンもそうだ。真ん中が脂身がなくていちばん美味しいのに、端の2個を食べているうちに、脂身とか関係なくカツの衣の油で私の胃の油許容量を超えてしまう。

最後に良さそうなものを残したところで、食べてみないと良いかどうかわからない。なのに毎回取っておいて、「もっと早く食べとけばよかった」を繰り返している。

やってもないのに、「今はまだ早い」と思っていることもたくさんある。たい焼きのあんこみたいにぎっしり詰まっているから、30歳、40歳でやっても重すぎて辛いかもしれない。というか、もう食べられなくなっている可能性もある。

まだカツパンを端から食べてるから、美味しいと思うところを一口目にできるようになるのはまだ先かもしれないな。

もう当分カツもパンもいらないし、見ただけで苦しくなりそうなのでコメダ珈琲は私の居住区から今すぐ撤退してほしい。そう思いながらも、いちばん美味しいはずの3個目を何とか口に運んだ。

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