『異端の奇才――ビアズリー』📍三菱一号館美術館

表参道駅にあるこの広告
通る度に待っててね?時間作るからね?と
『異端の奇才――ビアズリー』
📍三菱一号館美術館
僅か25歳で世を去った画家オーブリー・ビアズリー
家計を支えるため16歳から事務員として働き、
夜間に制作活動を行い
ろうそくの光を頼りに絵を描き続けていたビアズリー
巧妙な点と線から成るその作品の数々は
セクシュアルで毒々しく生々しい
そしてそれに惹きつけられ魅せられる
モノクロのみで構成されるその挿絵の数々
その中に白と黒のみで描く奥行き
それぞれのキャラクターの動き、表情から見える感情や関係性




ポスターの配色と字体の組み合わせでのバランス
肺結核であったから見えた彼の景色なのか
もしも彼にリミットがなければどうなっていたのか

そして三菱一号館美術館の内装と作り
順路のワクワク感がやっぱり幼い記憶を彷彿とさせる
そして美術館へ足を運ぶ面白さ
それは作品のみならず
アキレス腱を伸ばしながら見るおじさま
作品とほぼゼロ距離のおばさま
写真エリアのもの余すことなく撮る男性や
3歩進んで1歩下がりながら巻き戻しして理解を深める女性
恐らくビアズリーというよりは舞台やサロメヲタクであろう英国紳士など……
時々作品から5歩下がり見渡しそれらを鑑賞し楽しむ
ここにいる人、巡回スタッフに私は
どう見えてるんだろうと
少し思わせぶりな行動を見せたりしつつ

私にとってサロメは話は何となくふわっとで
新しく記憶には土屋太鳳演じる「累-かさね-」の
映画、作中での舞台が記憶に新しい
恋叶わなかったサロメがヨカナーンの首を持ち
「あたしは、とうとうお前の口に口づけしたよ、ヨカナーン、お前の口に口づけしたのだよ」
このセリフが絵を見て出てくるまでにやはり
土屋太鳳の演技力の凄さとそしてこの話の終盤も記憶に残る衝撃なものだったと改めて感じた瞬間だった

孔雀や無花果の描写が時々現れる
孔雀は、富貴や幸福、不死、再生、邪気祓いなど、さまざまな意味や象徴がある
孔雀が羽を広げるのは、繁殖期にメスに求愛するための行動である
鮮やかな羽を広げて、羽の美しさをアピールすることで、雌に気に入ってもらうことを目指す。
イチジクにはひとつの木にたくさんの実を付けることから、「子孫に恵まれる」といった言い伝えがあるそう。
風水でも実のなる木には子宝運が宿っていると考えるため、花言葉の意味も合わせて家族が増えることを望む方には良い影響をもたらすと考えられる
そして聖書においていちじくは、豊かさを象徴する木とされているが、実を結ばない様子から否定的な意味合いも表しているという
まさにこの話そのものだ
サロメの話は結果として誰1人実を結ばない
このことからビアズリーの描くセクシュアリティな絵の数々は、直接的なエロティシズムのみならず「愛や富から成る子孫繁栄」をも比喩表現を用いて作品に落とし込んでいると思われる(あくまで予想)

2023年4月から長期休館していた三菱一号館美術館の再開館からリニューアル・オープン最初の展覧会として「再開館記念『不在』ートゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」も凄く良かった(会期は2024年11月23日~1月26日)ため、今回のも勝手に期待を膨らませ足を運んだが、結果として凄く良かった。
この美術館ならではの細かく年代別にわかりやすく構成されていてとても見やすかった。
アダルト🔞なコーナーもある為、初めてその黒い暖簾を潜ったのも緊張し男子高校生?男子中学生のような気持ちになった。笑
前回のグッズも販売されていた為、逃した方は是非とも今回の好機を逃さぬように。
次回の展示も今から楽しみだ。
misato
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@mimi_misatomizutani
