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みみひげしっぽ通信 第30号

京都からお届けする、小さな三本立て通信。
偏愛と日常と、ことば。

今年、残り日数、ひとケタ!?
うそやん?!

🐈‍⬛ こちら、みみひげしっぽ通信社です。聞こえますかー。
三本立て、幕の内弁当です。



【いとなみ】年賀状クロニクル③2020-2025

コロナ蔓延の中、高校の卒業式は縮小、大学の入学式はなし、授業はすべてオンライン…そんな息子は、東京で仕事をすることになりました。
保育園の「年長さん」の年から始めたこのスタイルの年賀状、書くほうも、楽しかったなぁ。


【2020年】

みみひげオット(51歳)
長時間通勤の忙しい毎日が続きますが、御朱印を集めたり韓国語を勉強したりと、小さくても確かな楽しみを見つけています。久しぶりに図書館通いも再開しました。意外な本に出会い、わくわくする喜びもまた格別。
 
みみひげしっぽ(50歳)
「自由は不自由じゃんねー!違う!そう!」などと言っているうちに、フリーランス生活も丸5年。苦労も喜びもダイレクトに伝わる仕事だなと実感しています。「一発勝負」の子育てもゴールが見えてきました。もうひと頑張り。
 
みみひげ息子 (18歳/高3)
ベレー帽に丸メガネ、きれいな色のスニーカーがトレードマーク。大長編小説を書いたりホラー映画をたくさん観たり、自分だけの世界を創りはじめています。充実していた高校生活もラストスパート。春からは大学生です。
 
ネコのみなさん
小太郎(♂8歳) 空っぽになったお皿の前できちんと手を揃え、黙って正座していると、誰かが飛んできてカリカリを入れてくれます。
小次郎(♂8歳) おとうさんとおかあさんが楽しくおしゃべりしているだけで、ヤキモチをやいて割り込んでくる、愛いやつ。
チビ(♂1歳)  家族の足元で「ころりん」をしたり、膝に「よいしょ」と坐って寛いだりするのでみんな骨抜き。でもお香箱はヘタです。


【2023年】

◆みみひげオット(54 歳) 仕事の内容が変わって、ますます忙しくなりました(働きすぎ注意!!)。 月に一度、ツマと一緒に参加するバードウォッチング講座を心待ちにして います。庭にシジュウカラ用の巣箱をかけました。来てくれるといいなぁ。
 
◆みみひげしっぽ(53 歳) ほぼ毎日きもので仕事に行くようになり(今着ずに、いつ着るねん?)、 手早く着られるようになりました。フリーランス生活も春には9年目。今年は ちょっと欲を出して、新しい分野や大きい仕事に挑戦したいです。
 
◆ みみひげ息子 (21 歳/大 3) 大学の課題に就職活動にバイトにと大忙し。インターンシップも会社説明会もリモートとは…親はもうついていけません。自室はネコたちのたまり場と化し、「よもだ(※)部の部室」と呼ばれています。よもだ部部長。
(※)伊予弁で「いいかげん」「ぐうたら」「ダラダラしている」といった意味。「しゃーな い奴やなぁ」「でもなんか憎めへんなぁ」というニュアンスを含む。
 
◆ネコのみなさん
小太郎(♂10 歳) よもだ部部員①。熱心に部活動に励んでいます。上を向き 耳をぺったんこにして目をつぶる「なでられ顔」をします。
小次郎(♂10 歳) ゴハン?それともナデナデ?お腹が空いているのか寂しい のか、自分でも時々わからなくなるらしいです。
チビ(♂4 歳) よもだ部部員②。 「可愛いは正義」「ネコちゃんは正義」、 よって「可愛いネコちゃんは無敵」を毎日体現しています。


【2024年】

◆みみひげオット(55歳)
人生も夢中で走ってきた新しい仕事も、息長く続けられるようにと、電子リコーダーを始めました。バードウオッチングも毎日の散歩(8,100歩/日)も続けています。わかる鳥や植物も増えて、より楽しくなってきました。
 
◆みみひげしっぽ(54歳)
打合せ、取材、お出かけと、2023年は200日くらい、きもので過ごしました。フリーランス生活も春には10年目。モノ書き仕事も少しずつ増えてきて、きもの関連のちいさなweb連載も始まりました(原稿料はきもの代に…)。

◆ みみひげ息子 (22歳/大4)
苦戦した就活でしたが、粘り勝ちでやりたい仕事の内定をゲット。春からは編集者の卵として、東京で新しい生活を始めます。楽しみと心配が50:50。一人暮らしに備えて、野菜の副菜をいろいろ練習しています。
 
◆ネコのみなさん
小太郎(♂11歳) 白髪とボヤキが増えてきましたが、変わらずまじめできちんとしています。たまーにチビと猫団子を見せてくれます。
小次郎(♂11歳) 朝起きると、階段でオナカを出して「なで待ち」しています。無愛想なのかアマエタなのか、どっちなんだ。
チビ(♂5歳)  おかしいなぁ。もう5歳のリッパなおとな猫なんだけどなぁ。どうみても子ねこにしか見えない、無敵の末っ子。


【2025年】

◆みみひげオット(56歳)
仕事納めと同時にインフルエンザに…。健康より大事なものはないと実感した年の瀬。ツマに倣って、今年は筋力&体力増強に努めます。
 
◆みみひげしっぽ(55歳)
一念発起してパーソナルジムへ。「筋肉は裏切らない」はネタではありませんでした。新しいことを始めるのには、今日がいちばん若い日です。

◆ みみひげ息子 (23歳/社会人一年目)
社会人生活と一人暮らしが同時に始まりました。初めてのことばかりで凹んだりしながら仕事もがんばっています。さあ、人生はこれからだ!!!
  
◆ネコのみなさん
小太郎(♂13歳) 大好きなにーちゃんと別れてさみしい…。不憫だと甘やかされた結果、大増長してやりたい放題の毎日となりました。
小次郎(♂13歳)  情緒も態度も落ち着いて、いつもマイペース。相変わらずの巨体を揺すって、のすのすやってきます。
チビ(♂6歳) 年を重ねるごとに「無敵の末っ子」ぶりに磨きがかかり(!)、何をやっても「かわいいは正義!」を体現しています。
 
みみひげ息子が社会人となり、家族がひとつの区切りを迎えました。
これを機に、本年をもちまして年賀状を卒業したいと存じます。
18年にわたり、ご覧いただきありがとうございました。
皆さまの健康と幸せをこころから願っております。


🐾もう一年、この年賀状を続けていたら、リノベーションにまつわるあれこれ、書けたのにな。

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#節目の年 #コロナ禍の記憶 #子育ての終わり #社会人一年目  
#年賀状じまい #暮らしの変遷 #時間の積層


【ひと】なにしてはるんやろなぁ

「今日ね、京都大丸の1Fの女性用トイレでの話。
たくさん人が並んでいて、なかなか進まなかったの。
駐車場無料の時間が迫っていてわたしは少し焦っていたんだけど、若干「風雲急を告げて」いたので、並んでました。
後ろにもうひとり。わたしと同じ年くらいかな?背が高くて、ミニのニットワンピースを着てて、ロングヘア。
そこに、いかにも関西のおばちゃんって人が並んだの(短髪パーマ、少し派手目のセットアップ)。

おばちゃん(A):(独り言)ひゃー、えらいならんでるなぁ。なかなか進まへんなぁ。みんな、なにしてはるんやろなぁ。
 (いつもだいたい同じことを思っていたので、笑ってしまった)
後ろの女性(B):(ちょっと笑いを含んで)ほんまですねえ。
A:みんな、ようけ着てはるんかなぁ。
 (このへんでもうわたしは耐えられない)
B:わたし、はやいですよ。これだけ(ミニワンピのみ)やし。
 (…これは、参加せねば!)
みみひげ(み):わたしもけっこう、はやいですよ。
B:わたし、この下、生(足)やしね。
み:ヒートテックとか着ると、かゆいしね。
B:そうそう!
A:へえー、アレルギーかなんかかなぁ。
み:いや、化繊があかんのですわ。
B:最近は、綿の(ヒートテック的なもの)もあるしね。
A:うちの孫もなぁ、アレルギーで…

このへんでわたしの順番が来たので、急いで個室へ。
話の行き掛かり上、ちょっとでも早くと出てきた。
出てきたら、Aさんと入れ違い。表情からは「早かったな」「意外とかかったな」かはわからなかった。
そこへBさんが出てきて、となりの洗面ボウルで手を洗いながら、

B:(つぶやき)想像以上にはやかったな…

…もうだめでした。
二人で噴出して大笑いしながら出てきて、

み:今日一日、笑ってられますね!

ふたりで、お疲れさまでした!とトイレの前で別れました。おわり。」

#みみひげしっぽ通信 #ひと #知らないひと  
#一瞬の連帯 #会話の力 #笑って別れる #関西の距離感


【ミリしら人物簿】1ミリも知らなかった緑茶

前略 緑茶さま

我が家は長年、珈琲党(ときどき紅茶)でした。
あなたを嫌っていたわけではないのです、ほんとうに、ただ何となく、ご縁がなかっただけ。

この夏、お世話になっている目上の方から「うちは飲まないから」といただいたのは、立派な桐箱に入った宇治茶でした。
あぶく銭ならぬ、「あぶく茶」です。思いっきり贅沢にいただきましょう。

心身ともに堪える暑さの夏でした。
水出しより氷出しはさらに美味しいと聞きかじり、見よう見まねで淹れてみました(といっても、茶葉の上にたっぷりの氷を入れて置いておくだけですが)。

…これは、何?
渋みや苦みはほぼありません。
舌にとろりとまとわりつくうまみは、お茶ではなくむしろ「出汁」。
ほのかな甘さと涼やかな香り。思わず「ああ、美味しい!!」と声が出ました。

「玉露」と名付けたのは、どなたでしょう。

温かいお茶が恋しい季節を迎え、わたしは少しずつ道具を揃えました。
黒い土の、丸い小さな急須。蓋を壊すと替えはないと注意書きがありました。
花入れになりそうな、ごつごつした肌の湯冷まし。湯冷ましには、「茶海」という美しい別名があると知りました。
燻した銀色の打ち出しの茶筒、錫の茶匙。黒い南部鉄の茶托。
掌にすっぽりと収まる、花の蕾のような形の湯呑。わたしは白磁、連れ合いは青磁です。

紅茶のポットから注ぐ最後の一滴を「ゴールデンドロップ」と呼ぶそうです。
急須から注ぎ切る最後の一滴は、翡翠の珠でしょうか。

 草々

🐾今日の「お供」は、栗どらやきです。

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#緑茶 #玉露 #道具の話 #静かな時間 #最後の一滴まで


さーて、来週のみみひげしっぽ通信(第31号)は?

【たなごころ】みよこさんのおせち
【しっぽ】同好会と愛好会
【ミリしら人物簿⑧】白髪とお辞儀

の、三本立てでお届けします。どうぞ、お楽しみに。

【今週のしっぽの先】
友だちが、来年の手帳をプレゼントしてくれました。
「るきさんの文庫手帳2026」
…サイコーだ。

ご感想、おたずね、
取材やインタビュー、執筆のご依頼も、
みみひげしっぽ通信社までお気軽に。
▶︎ hello.mimihige@gmail.com

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