毛のはなし
どうでもいい話をするよ。
その日、電車は少し混雑していた。
ボックス席の通路に立って視線を落とすと、白いベレー帽の女性が目に入った。
正確には、白いベレー帽に絡みながらピンと立った、黒い毛が。
髪の毛では、なさそうな毛である。
私は途端にソワソワと落ちつかなくなった。
声をかけた方がいいかな。
「あ、あのー、帽子にナニかついてますよ?」
白々しい。ナニってナニだ。明らかに毛である。
いや、髪の毛なら放っておいて支障ない。帽子に髪の毛がついていたって別にそんなに構わない。
明らかに髪の毛じゃないから問題なのだ。
これは彼女の毛だろうか、それとも別の誰かの毛だろうか。
そんなことを考えていたらベレー帽がなんかエロく見えてくる。
いや、お父さんのスネ毛かもしれない。
お父さんのスネ毛が娘のベレー帽につく可能性はどれくらいあるのだろう。
彼氏の毛かも知れない。
隣に座っている男性は関係者だろうか。彼の髪の毛でもなさそうだ。
白いフェルト地のベレー帽は、中央部に突起?がついている。
その突起?から少し離れたところにピンと立つ黒い毛。
エロいかエロくないか
それは毛が縮れているか否か。
エロイムエッサイム
<了>
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なんと!いいんですか!?
ありがとうございます😊
あなたにいいことがありますように✨