八丈島→青ヶ島がとんでもなく行きにくいと思った話。|#04
先日、教員時代の教え子が八丈島に来ました。
私の短い教員生活の中で、今も連絡を取っているほんの数名のうちの一人です。
実は彼はこの6月まで、八丈島のお隣の青ヶ島に住んでいたのです。
仕事で1年間の赴任だったようですが、すっかり青ヶ島に馴染み、島民にも愛されていた様子。
あっという間の1年だったことでしょう。
島を去ってから2ヶ月しか経っていないのに、もう青ヶ島を訪れるのは、8月に『牛祭り』があるから。
青ヶ島で一番大きなイベントと言っても過言ではないそう。
お盆前の牛祭りには、青ヶ島出身の人や、彼のように仕事で青ヶ島に赴任した経験ある人が集まる、まるで同窓会のようなイベントなんだそう。

八丈島→青ヶ島の難しさ
東京から青ヶ島に行きたいと思った場合、直通で行ける手段はありません。
必ず八丈島を経由します。
東京→八丈島へは、ANA便が1日3便出ているし、船も毎日就航しています。
台風などが来ない限り、まぁ予定通り来ることが可能。
問題は八丈島→青ヶ島。
手段は2つあります。
①ヘリコプター(東邦航空 / 所要時間20分)
②船(東海汽船「くろしお丸」 / 所要時間3時間)
なんだ、2パターンもあるなら行きやすいじゃんと思うかもしれないですが、どちらも難アリなのです。
①ヘリコプター
八丈島から20分ほどで着いてしまう便利なヘリコプター。
青ヶ島へは毎日1便就航。
牛祭りのような大きなお祭りの際などには臨時便も出るため、1日に2回チャンスがある日もあります。
難点は予約がものすごく取りづらいこと。
1ヶ月前の朝9時から電話で予約が取れるのですが、まず電話が繋がらない。
ヘリコプターの定員が9席程度しかないため、早い者勝ちで予約開始時刻に電話が殺到するのだそう。
それがわかっている人は、協力者を募り、複数人で同時に電話をかけます。
みんなで鬼電して、繋がった者の電話でなんとか予約を取るそうです。
牛祭りのような大きなイベント前後は、特に予約が集中するため、競争率も高くなるのです。
②船
大抵の人は、八丈島→青ヶ島はヘリで行くのですが、船で行く手もあります。
ヘリに比べ定員が圧倒的に多いので予約が要らないし、料金も安く済みます。
ただし、こちらの難点は就航率が極端に低いこと。
ネットの情報によると、就航率50%ほどだと言いますが、島で暮らしている体感としてはもっと低いのではないかと思ってしまうくらい、いつも「欠航」している印象です(笑)
八丈島にいると、「こんな凪なのに欠航…?」と思う日でも、青ヶ島近海は荒れているそう。おまけに船も小さめなので、より波の影響を受けてしまうのでしょう。
船で行くという手段もアテにはできない。
八丈島→青ヶ島がなかなか一筋縄では行かないというのがお分かりいただけたでしょうか。
さて、1年間青ヶ島で暮らした元教え子の彼。
当然上記のような、就航の難しさは知った上で、余裕のある休みを取って、仲間たちと鬼電をかけヘリの予約もゲット。
万全の態勢で八丈までやって来たのですが、なんと予約していたヘリが欠航してしまいました。
台風でも飛べると言われるほど風に強いヘリコプターが欠航した理由は『濃霧』。
今年は台風か熱帯低気圧の影響でか、3日前ほどからまるで梅雨のような曇天が続いていて八丈島も青ヶ島も低い位置まで霧がかかっていました。
あまりにも霧が濃いため、視界不良でヘリコプターが飛べないのです。
八丈島は飛行機の滑走路もあり面積が広いため、視界不良でもギリギリ行ける場合があります。
しかし青ヶ島は小さいヘリポートのみ。
視界不良は事故になりかねないのです。

予約したヘリが欠航した場合、その日は八丈島で宿泊し、次の日のヘリコプターの当日キャンセル待ちを狙うか、船が出るのを期待するしかありません。
彼の場合、ヘリのキャンセル待ちに朝6時から並んだのですが、なんと4時から並んでいたライバルに負けヘリには乗れず、船も案の定欠航。
さらに明日も同じパターンでなんとか青ヶ島行きを試みるそうですが、明日行けなければ牛祭りにも行けないため、東京へ戻るそう。
こればかりは、いくら日頃の行いが良くてもどうにもならないこともあるので、めげずにまた来年、八丈島と青ヶ島に遊びに来てほしい思います。
青ヶ島へ行ってみたいと思っている方。
こういうパターンで八丈島で足止めくらう可能性も想定した上で、旅程をお考えくださいね(汗)
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