夫の正体|夫の「僕」は、私仕様だった。
岡山県出身の彼。
そういえば、
岡山の人って「わし」って言うよね。
昔は言ってたの?
そんな話を振ったら、
思ってもみない回答が返ってきた。
子どもの時だけ、そのあとは俺って言ってた。
え?うそー、いつから僕になったの?
君が僕の方が好きだって言うから。
思い返せば、初めてのデートで
そんな話をしたかもしれない。
俺って言う男性より、
僕の方が穏やかで、
落ち着いてるイメージで、
好きだと。
私によく思われたくて、
変えたのだろうか。
彼は少し恥ずかしそうに、
でもいつからか忘れたよと、
誤魔化して席を立った。
私は胸がじわっと温まった。
夫は、
大事なことほど言葉にしない。
でも気づけば、
言葉そのものを変えていた。
人は、
言葉だけで作られているわけじゃない。
呼び方。
沈黙。
癖。
小さな違和感。
そういうものが、
少しずつ人格になっていく。
▶︎ 全部繋がっています。
「選ばれたい」は、
恋愛の話だけじゃなかった。
どう扱われてきたか。
何を当たり前にしてきたか。
その前提の話。
▶︎ 「お前はダメだ」と言われた私が、“選ばれる人”の共通点を見つけるま
愛だと思っていたものが、
ただ「必要とされたかった」だけだった時がある。
▶︎ OSの断片|独りよがり
