暗闇を恋しがる|それでも私は、深夜2時の連絡を待っていた
深夜2時の連絡を待っていた。
深夜であればあるほど、
LINEは特別だった。
普通の時間に来る通知音より、
夜中のそれのほうが、
生きてる感じがした。
私だけに送ってる、
そう思える。
彼に生かされてる。
そんな感覚もある。
待ちわびて眠れない日もあった。
でも、
通知音が鳴ると、
眠気なんて一瞬で消える。
普通の時間にくるLINEが、
しまいに目に入らなくなった。
既読は溜まっていく一方。
でも彼だけはピン留め。
一番に気づくように、特別に。
すぐ気づけるように、特別な場所に。
わかっていた。
多分この感覚は狂ってる。
あの頃の私は、
愛されていたんじゃなく、
すり減っていただけだったのかもしれない。
▶︎ 歪んだ器②|溢れ出ていく歪んだ器──ペラペラになるまですり減っていった
