「ウルトラマンスーツアクターの勝手な比較論」
引き続きウルトラネタで恐縮ですが、僕はガキの頃から長年思っていたことがあります。
「初代ウルトラマン」と「帰りマン」の劇中の動きや仕草、そして必殺技の際の決めポーズの違いです。
どちらが良いとか悪いとかではなく、好みの問題だと思うのですが、僕はリアルタイムで「帰りマン」を見た時から違和感を感じていました。小学校入学前の当たりです。
なぜかと考えてみると、初代マンは当時から再放送が繰り返されており、そのアクションが脳裏に焼き付いていたのでしょう。また、就学前の年齢ですので、脳にインプットされる情報は、「三つ子の魂百まで」の世界です。
そうはいうのもの、動きや仕草を見ると、かなり違いがあります。
初代マンのスーツアクターは、ウルトラセブンでのウルトラ警備隊アマギ隊員こと、古谷敏さんです。彼はとてもスマートで、あのウルトラマンのしなやかなフォルムに最適です。彼はウルトラQでの、あのトラウマ宇宙人「ケムール人」を演じた方でもあります。
あの有名な、当時のガキも連発した必殺技「スペシューム光線」の腕を十字にするポーズも、どうやれば格好良く映るかを随分と研究したと語られております。僕はこの古谷敏さんのスペシューム光線が一番美しいと思っています。
後で出てくる、帰りマンのスーツアクター菊池英一さんとのスペシューム光線比較でよく言われるのが、十字を組む時の形が、「引きの古谷、押しの菊池」という事です。古谷さんは少し自分の体の方に引き気味でクロス、菊池さんは逆に十字を押し気味でポーズの違いです。
自分でやってみても(60歳のおっさんのスペシューム光線ですが)、やはり少し引き気味の方が格好いいと思います。
帰りマンのスーツアクターの菊池さんですが、古谷さんも長身ですが、菊池さんも長身の部類に入るのではないかと思います。フォルムはやや古谷さんの方がスマートに感じますが・・・
ただ、決定的に違うのは動きです。戦闘シーンでの動きが、小刻みにこちょこちょ動く感じで、巨大ヒーローのスケール感としなやかさが感じられないのです。そして、必殺技の決めポーズが、タメがなく、淡々と繰り出すイメージです。そうです、全体的に「軽い」のです。
帰りマンは、第2次怪獣ブームと呼ばれる時期で、仮面ライダーに代表される等身大ヒーローとの視聴率争いの時期でもありました。
初代マンやセブンの頃に比べて、対象年齢がぐっと低年齢化し、ストーリーや怪獣、戦闘機などメカニックもおもちゃっぽくて、子供にわかりやすいものに変化していたのです。僕は、前にも書きましたが、ウルトラセブン派ですので、ガキでもわかるストーリーやおもちゃっぽいメカニックが耐えられなかったのです。それにスーツアクターの演技を重ねていたのでしょう。
帰りマンの菊池さんは、ウルトラセブンでスーツアクターを担当されている回があります。キングジョーが登場する、第12話、13話の「ウルトラ警備隊西へ」です。通常は上西弘次さん(スペクトルマンのアクターでもあります)の代演だったようですが、よく見ると「帰りマン」で見せたアクションが垣間見えます。そういう風に見ると面白いですね。
勝手な、自分勝手な論評ですが、みなさんいかがですか?
マニアックすぎて興味がないかもしれませんが、今後も当時の特撮を深堀してみたいと思います。
