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【見習い日記㉕ 言い方がどうも気になるんよの話


ボクは普段から仕事中の言葉遣いに気をつけている。


上司や先輩に対しては当然のことだが、部下やパートさんに「いかに円滑に気持ちよく仕事をしてもらうか」を考えた時、まずは言葉遣いだという答えに至ったのだ。



しかしこれは簡単なことでは無い。ボクも人間だ。虫の居所が悪い時だってある。

例えば今朝のように、出勤時に自分のロッカーの前で「しまった!ロッカーの鍵を車のドアポケットに入れてたんだった」と取りに戻るはめになった時などは適切な言葉遣いができないだろう。


それでも部門内の雰囲気や空気が悪くならないように努めているし、しっかり出来ているという自負がある。


しかし、ボクの上司連中はそうではない。

彼らの仕事は会社運営であるため、多少の悪態やキ〇ガイさは仕方のないことだと思う。

ただ、その言い方が気になるのだ。


ある日、上司にこう言われた。

「Aさんに発注管理させて、Bさんのフォローしてくれば?」

ボクが言いたいのは

1番暇そうにしてるお前がフォローしてあげればいいやんけ!」

と、いうことではない。 

「させる」という言葉が気になるのだ。

ボクであれば、「Aさんに発注管理をしてもらって、Bさんのフォローをお願いできる?」と言う

そうすれば、

「お前は良いよな空気読まずに口を挟むだけで仕事してる風に見えるからな!」

と、いうこと以外は何の文句もない。


他にもまだある。


皆さんは「5Sの徹底」という言葉はご存知だろうか?

「5Sの徹底」とは、職場環境を改善するため「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の「5つのS」を組織全体で徹底的に行うことだ。これにより業務効率の向上、安全性の確保、品質の向上やコスト削減など様々な効果が期待できるという。


ある日、別の上司がボクにこう言った。

「お前んトコは定位置管理や決まり事が出来ないスタッフが多い!『躾』が全く出来ていない!」

ボクが言いたいのは

「たまに来るお前の嫁さんは、挨拶も出来ねーし来客用の駐車場に停めたりするけどな!」

と、いうことではない。

「躾」という言葉が気になるのだ。

まるでワンちゃんのようではないか。

ボクであれば、「定位置管理の指導をしっかり!『躾』は『仕付け』と書くでしょう?皆で仕付けられる(クセ付けできる)ように取り組もう!」と言う。


そうすれば、

「お前はクチャクチャ言わせながら飯食っててワンちゃんみたいだな!親から躾してもらえなかったんか?」

と、いうこと以外は何の文句もない。


さて、上司の悪口はこれくらいにして本題に入ろう。時間がない。ボクは忙しいのだ。


「おじさん、肉団子2つ入れて」
「おや?前フリトークはもういいのかい?」
「うん、今日は忙しいんだ」



ある日ボクはスーパーで買い物をしていた。

買い物カート車を押しながら「キャベツ安いやん!ホイコーローとかええな!そしたら豚バラ肉とピーマンも要るな」などと、ほかほかご飯にそれをワンバンさせて頬張る自身の姿を想像していた。


その日、入り口で手に取った買物カート車の動きが悪かった。前輪が少し回りにくく、キュルキュルと音を立てながら左に寄っていく。この塵芥とも言えるカート車を選んだ自分自身を嘆いた。

カーブを曲がる度にドリフト気味にカクカクとした動きになり非常に押しにくい。常に右方向へ全身の力を込めなければ真っすぐ進むことが出来ない。体幹は鍛えられそうだが、このままでは脇腹を痛めてしまう恐れがあった。


まあそれはそれで峠を攻める某豆腐屋の息子のように平台ケースをドリフトでギリギリ攻める楽しさを見出だしたボクはカート車を交換することはなかった。


頭の中のボク「ギャアァァオォン!」



青果コーナーのカーブで逆ハンを切りカウンターを当てたその先に4人組の家族連れが見えた。

徐行しながらその家族連れの横を静かに通り過ぎようとした時、娘と思われる小学生くらいの女の子が突如としてダンスを始めたのだ。

幅が2メートル程の通路の真ん中で突如として始まったストリートダンス。ボクの時代にはこういう自己表現は無かったなぁこれも時代だなぁと思いながら、無駄な接触事故を防ぐため横をすり抜けることはせず立ち止まった。


その様子に気付いたお母さんはこう言った。

「ほら、危ないよ!」

女の子はすぐさまダンスをやめ母の懐へダイブしていった。


しかしその言葉がどうも気になったのだ。

「え?危ないの?ボクが?そちらが完全に後方不注意やん?もし事故を起こした場合、安全運転義務違反で2点、9000円の罰金だということを認識しt(以下略)」

と、言うことではない。

ボクであれば、「ほら!通路で踊ったら邪魔になるでしょ!」と言う。

そうすれば、

「いやいや、中居正広ばりのスクービードゥーからの決めポーズしろや!」

ということ以外は何の文句もない。


頭の中のボク「ポオォウゥッ!!」


言い方ひとつで印象は変わる。

「ほら!お店の人に怒られるよ」
「あそこの店、不味くはないよね」
「私がその作業しても良かったんですね」
「や、優しい感じの彼氏さんだね」

ほかにも「その言い方どうにかならないのか」シリーズはまだまだたくさんあるが、文字数が2000字を超えてしまったので今日はここまでにしよう。ボクは忙しいのだ。

                 おわり


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