生命を委ねる存在。それは、自分自身だった。#音楽の薬箱
曲名:私だけに
脚本・作詞:ミヒャエル・クンツェ
作曲:シルヴェスター・リーヴァイ
効能:悩んでいる時に1歩踏み出す勇気をくれる
***
いつまで他人に囚われているのですか。
私が悩むとき、塞ぎ込むとき、立ち止まるとき。
それは、人の言葉や態度に惑わされていることが多いなと思う。
自分らしさが消え、水中で溺れて息ができなくなる感覚。私は一体、どこへ向かうのだろう。
noteをはじめてから、たくさんの人の言葉を摂取し、考えに触れる機会が増えた。自分の中の世界が広がった気がする。
それと同時に、自分の心に隙間ができていたのだと思う。ふとした時に、他人の考えに染まってしまうことが増えた。それが悪いことだとは思わない。良い考えであれば、どんどん摂取すべきだ。
けれど、少しずつ私を蝕むこととなる。
最初は、楽しかった。言葉を交わすことがこんなに楽しいとは知らなかった。ワクワクした。世界が明るくなった。他人から貰った言葉をひとつずつ大切に抱きしめる。
でも、それがよくなかった。少しずつ言葉に拘束され、その言葉たちが正しいと思い込み、自分の言葉が泡になっていった。自分はここにいなくてはいけないと縛られた。そうして、私は他人に染まった奴隷になった。狭いところに押し込められたように窮屈で、辛い。
苦しくて、苦しくて、泣いてしまいそうだった。
そんな時にふと思い出した。
高校の先輩がコンサートで歌っていたミュージカル・ナンバーだ。
嫌よ 大人しいお妃なんて
なれない 可愛い人形なんて
あなたのものじゃないの
この私は
細いロープたぐって登るの
スリルに耐えて世界見下ろす
冒険の旅に出る
私だけ
義務を押し付けられたら
出ていくわ 私
捕まえるというのなら
飛び出して行くわ
鳥のように 解き放たれて
光 目ざし 夜空 飛び立つ
でも 見失わない
私だけは
私は、私でいたかった。
他人に決められた“私”ではいられなかった。誰の言葉にも態度にも左右されず、私の価値は私が決める。そうやって生きていきたかった。
人との関わりの中で「私から見えている“人”」と「他人から見えている“人”」は違うはず。他人からなんと言われようと「私から見えている“人”」と「私が思う“人”」を信じたい。他人の言うことを受け入れた色眼鏡で“人”を見たくない。そう思った。
私は、“人”という存在が大好きで、だからこそ“人”の言葉を受け取りたい。
私はまだまだ成長途中で、うまくいかないこともたくさんあるけれど……。私は“私”の存在は認めてあげたいと思う。誰の言葉にも態度にも惑わされない。芯が強くしなやかな自分。
そんな自分がやっぱり大好きだ。
生命だけは 預けはしない
私が生命 委ねる それは
私だけに
今日も私は、自分に正直に生きていく。
樹立夏さんの企画に参加させて頂きました。
この時期は演奏会が多く、生の音楽に触れ合う機会に恵まれています。ホールに足を運ぶ度に、音と言葉が奏でる世界に浸り、パワーを貰っています。
音と言葉は巡り合わせ。
必要な時に、必要なものが届くのだと思います。
