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MVP ARCHIVE HISTORY | The Evolution of Rockets 03 : V-2 / 液体燃料ロケット

V-2 / 液体燃料ロケット

液体燃料ロケット

第二次世界大戦中、ドイツで開発された V-2ロケット は、人類のロケット技術を大きく前進させた。
軍事目的で開発された兵器であったが、その技術は後の宇宙開発へと受け継がれていくことになる。

V-2 が画期的だった最大の理由は、液体燃料ロケットを本格的に実用化したことである。
液体酸素とアルコールを燃料とする高出力エンジンは、それまでの 火薬ロケット を大きく上回る性能を実現した。

その推進を支えたのが ターボポンプ である。
高速回転するポンプによって燃料と酸化剤を燃焼室へ送り込む仕組みは、大型液体燃料ロケットに欠かせない技術となり、現在の宇宙ロケットにも受け継がれている。

また、V-2 にはジャイロ慣性誘導が採用され、発射後に姿勢や飛行方向を自律的に制御することが可能となった。
この技術は後の弾道ミサイルや人工衛星打ち上げロケットの誘導技術の基礎となる。

さらに、V-2 は高度100km近くまで到達できる性能を持ち、人類が初めて宇宙空間に近い高高度へ到達したロケットとしても知られている。
飛行中には超音速へ達し、高高度環境に関する貴重な技術的知見ももたらした。

V-2 は高度100km近くまで到達できる性能

戦後、V-2 の技術や開発者たちはアメリカやソ連へ渡り、それぞれの宇宙開発へとつながっていく。

人工衛星、有人宇宙飛行、そして月探査を支えた大型ロケットの多くは、この時代に確立された液体燃料ロケット技術を出発点として発展していった。

V-2 は、軍事兵器であると同時に、人類が宇宙へ到達するための技術史における大きな転換点となったロケットである。


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