MVP ARCHIVE NASA | Search for Life Phase 02-08 : Kepler / 系外惑星探査を変えた宇宙望遠鏡

系外惑星探査を変えた宇宙望遠鏡
2009年、NASA は系外惑星探査を目的とした宇宙望遠鏡「 Kepler 」を打ち上げた。その使命は、太陽系の外に地球のような惑星がどれほど存在するのかを明らかにすることである。
Keplerは惑星を直接撮影する望遠鏡ではない。
恒星の明るさを長期間にわたって精密に観測し、惑星が恒星の前を通過した際に生じる、ごくわずかな減光を検出する「 トランジット法 」を用いて惑星を発見した。
「 トランジット法 」
この方法により、Kepler は15万個以上の恒星を継続的に観測し、数千個に及ぶ系外惑星を発見・確認する大きな成果を残した。
Kepler 以前にも系外惑星は発見されていたが、その多くは巨大なガス惑星だった。
Kepler は地球と同程度の大きさを持つ惑星や、恒星の ハビタブルゾーン を公転する惑星を数多く発見し、銀河系には惑星がごく普通に存在することを示した。この成果は、Search for Life に大きな転換をもたらした。
生命を探す対象は、太陽系だけではない。
銀河には無数の恒星が存在し、その多くが惑星を持つ可能性があることが明らかになったのである。
現在分かっていること
銀河系には非常に多くの系外惑星が存在し、その中には地球に近い大きさや、ハビタブルゾーンを公転する惑星も含まれているということである。
科学的な解釈として、生命が存在可能な環境は、これまで考えられていたよりも宇宙に広く存在する可能性がある。
Keplerは、その可能性を観測によって示した最初の本格的なミッションとなった。
それらの惑星に本当に液体の水や大気が存在するのか、あるいは生命活動が行われているのかは今後の調査を待つ。
Kepler は惑星の存在を明らかにしたが、その環境を詳しく調べるには次世代の観測が必要となる。
Kepler は、「 第二の地球 」を発見した望遠鏡ではない。
生命を探す舞台が、太陽系から銀河全体へ広がっていることを示した、現代アストロバイオロジー の出発点となる宇宙望遠鏡なのである。
