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MVP ARCHIVE HISTORY | The Evolution of Rockets 05 : Saturn V / 超大型化と月輸送能力

Saturn V / 超大型化と月輸送能力

超大型化と月輸送能力

1967年、NASA が開発した Saturn V は、それまでのロケットを大きく超える推力と輸送能力を実現した。
全高約111m、打ち上げ時の総重量は約3,000トンに達し、人類をへ送り届けるために設計された史上最大級の実用ロケットである。

超大型ロケットの実用化

Saturn V 最大の特徴は、超大型ロケットの実用化である。
3段式の構造を採用し、第1段には5基の F-1エンジン を搭載。
圧倒的な推力によって巨大な宇宙船を地球周回軌道へ送り込み、その後、第2段・第3段が月へ向かうために必要な速度まで加速した。

このロケットが実現した最大の成果は、輸送能力である。
低軌道へ約140トン、へ向かう軌道へ約48トンものペイロードを送り込む能力を持ち、アポロ宇宙船、司令・機械船、月着陸船 を一度に運ぶことが可能となった。

Saturn V は1968年の Apollo 8 で初めて人類を周回軌道へ送り、1969年の Apollo 11 では人類初の月面着陸を実現した。

その後も アポロ計画 を支え続け、Skylab の打ち上げにも使用され、一度も打ち上げ失敗を経験することなく運用を終えた。

宇宙開発への影響

また、Saturn V で培われた大型液体燃料エンジン、多段式ロケット、高精度誘導、大型構造物の製造技術は、その後の宇宙開発へ大きな影響を与えた。

現代の超大型ロケットである SLS や Starship も、「 大型の宇宙船を地球圏外へ輸送する 」という思想を受け継いでいる。

Saturn V は、人類を初めてへ送り届けた超大型ロケットであり、「 地球周回 」から「 深宇宙輸送 」へとロケット技術を飛躍させた歴史的な転換点となった。


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