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くわばら・・・くわばら・・・

ひとり暮らしをしていた
ごくまれに両親がやってくる
たいていは事前に連絡がある
迎えに行くこともある
なにか用意しとけと言われることもある
だからよけるのは簡単だ

恋人がいた
仲がよかった
少し離れたところに住んでいた
休日だろうが平日だろうが
いっしょにいられるかぎりそばにいた

同棲とまではいかなかった
だってたまに両親がくるし
通いと住み込みは別次元だ
でも泊まることも多かった
だいじょうぶ
鉢合わせすることはない

両親は船でくる
船の時間は決まってる
荒天のときは欠航もする
船が入港するときの汽笛でわかる
でも
たまに聞こえないときがある
たまに時間がずれることがある

汽笛が鳴る前に帰せばいい
汽笛がなってある程度時間がすぎれば安心
黙ってくることもない
だいじょうぶ
そのはずだった・・・

いつもより早めに帰した
食器だけ片付けて
部屋で本を読んでいた
玄関で物音がする
忘れものかなあ・・・

ほんの数分前に帰ったばかりだから
途中で気が付いて戻ってきたのだろう
でも、そこにいたのは両親だった
〇〇・・・・・
△△?
XXXXXXXXx!!!!!!!!

何事もなかったかのように平然と迎えた
だだだだだだ・・・・・だいじょうぶ・・・だよね???
んなわけない!!!!

でも

だいじょうぶだった

食器は洗ってある
そろいのマグカップ→そんな趣味はない
歯ブラシが複数→もともと状態にあわせて複数使い分ける
枕の数→使ってない
寝巻→大き目の紳士用しか使わない
靴下→学生時代から紳士用だ
洗濯物→トランクスならショートパンツにしてる

どこにも痕跡がない

たとえ途中の廊下ですれ違っていたとしても・・・・だ

両親はなにごともなく
平和に帰っていった
なんも疑ってもいなかっただろうし

しかし姉や妹ならそうはいかんだろう

姉は獅子である
なにか違和感を感じるととことん掘る
そして咆哮するwwww
無理に隠蔽しようとすると
ますます謎を深めてとことん掘る
アンタは犬か
いや、獅子だった

妹は違う
もっとヤバイ・・・・・・・・・・・
おそらく隠し通すことすらできない
なぜなら
妹は猫だからだ
犬よりも鋭い嗅覚
猫のように素早い思考
そしてその観察力
証拠がなくても
おそらく立ち去った後の空気で察知するんだよ・・・

「見た」

妹は吠えない
無言である
だからなおさら恐ろしい
「・・・」
「見たか?」
「見た」
「そうか」
「・・・」
余計なことは口外しないのが救いである
もちろん詮索もしない
場合によっちゃ手助けもしてくれる
ありがたい^^

我が家の平和はいちども破られることはなかった
めでたしめでたし♪


この記事はフィクションです・・・・・・・。
かつて某有名グループが歌っていたこの状況
文字に落とすとこうなるかなと。
楽曲ではハッピーエンドの兆しも見えて
とても好きな曲でした♪

現在、長期創作企画『気候士プロジェクト』を進行中です。
小説・イラスト・音楽・漫画原作など、複数の表現媒体を組み合わせながら、一つの世界を長期的に育てています。
人と自然のつながりをテーマに、優しい世界観の作品を今後も発表していく予定です。

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