【搾乳完母】試行錯誤をたのしんで
長野県・乗鞍高原を拠点に暮らしています。
2026年4月に息子が生まれ、3人家族となりました。
自然に囲まれた暮らしや子育て、家庭菜園、季節のうつろいのこと。
そして、ときどき心に浮かんだことを綴っていきます。
1.搾乳完母とは
赤ちゃんの栄養には『母乳 ミルク 混合』とあり
完全に母乳であることを『完母』、完全にミルクであることは『完ミ』と言ったりしますが、
そのどれでもないね~と助産師さんが命名してくれたのが『搾乳完母』です。
母乳というものは、出ればいいということではなく、赤ちゃんが上手に吸えるかということも必要。
私の場合、母乳は出るけど赤ちゃんが乳首からうまく吸えない という状態でした。
そのため、搾乳(自分でおっぱいを絞って)をして、哺乳瓶に移し替えて飲んでもらうという方法で育児がスタートしました。
妊娠中から、にじむ程度の乳汁分泌があり、産んだ後も入院中から両方で40mlと多いほうだと言われていました。
はじめは搾乳したものだけでは足りないときにミルクも併用していましたが、
産後の2週間検診時には、ミルクを追加せずとも搾乳だけで回せる状態、搾乳完母になったのでした。
2.搾乳完母のいちにち
基本
・搾乳は1日6回行う
・赤ちゃんには泣いたら与える
シンプルです。
搾乳は、1時、5時、9時、13時、17時、21時 左右を7-10分ずつ。
準備したり、洗ったりを含めると30分くらい。
電動搾乳機を使用していたため、ただ搾乳機を持っていればよかったので、雑誌を読んだり、動画をみたり、搾乳中は自由に過ごしていました。
夜間の搾乳については、多少の時間のずれは気にせず、赤ちゃんが泣いて起きたタイミングで搾乳をしていました。
母乳はそのときによって取れる量は異なりますが、出産直後40ml程度だったのが産後2週目には100ml前後に、1か月には150前後になりました。
取れた母乳は冷蔵庫へ。24時間は保存可能です。
だいたい半日以内で使い切れていたので、冷凍保存はせず、冷蔵のみで回しました。
赤ちゃんには、泣いたら与えます。大体3時間おきになっていました。
冷蔵庫にある搾乳した母乳のストックの古いものから使います。
湯せんであたためて哺乳瓶から飲んでもらいます。
私じゃなくてもできるので、おもに夫や実母にやってもらいました。
3.搾乳完母のよかったところ
分担できた
直接母乳(赤ちゃんがおっぱいから飲むこと)だと、お母さんしかできませんが、哺乳瓶に入れ替えて飲んでいたので、夫や母にお願いすることができました。
与えるのはほとんどお任せしていたので、私は搾乳に集中できました。
「搾乳してるの?大変だよね。」と言われることもありましたが
分担していたためか、それほど大変には感じませんでした。

飲ませすぎがない
赤ちゃんに与える母乳の量というのは、決められた量はありません。
なぜなら、母乳育児の場合はどのくらい飲んでいるか測ることができないためです。
そのため、ミルクを与えるときの量(ミルク缶に記載の量)を参考にしました。
1回量が、生後1週は40~60ml、2週は60~80、3週からは80~100程度。1日8回。
ミルクは母乳に比べて消化がゆっくりなので、飲ませすぎは注意が必要なのですが、母乳には飲みすぎがないということ。
ミルクの量を参考にしつつも、足りなそうなときは追加したり、1回量を増やしたりして、様子を見ながら自分たちで量を決めていました。
夜のほうがよく泣くので夜だけ20mlほど量を増やしたり、2時間しか経ってないのに泣いたときは少なめにしたり、夫や母と話しあって、60にしよう!とか、40くらいでいいんじゃない?とか言い合って作っていました。
搾乳したものから好きな量を飲んでもらえるのがいいところです。
夜間は1回量を多めにしてたっぷり飲んでもらうことで、3時間はまとまって眠ってくれ、私もまるまる3時間休めました。
飲ませすぎがないというだけで、量を気にせず、いい意味で適当に、どんどん飲んでもらおう!と気持ちが楽になりました。
4.用意したものと気づき
ピジョン 電動搾乳機 13200円
はじめは産院からメデラのハンディ搾乳機をお借りしたのですが、しばらく使いそうだなと思い購入。
高い買い物だと思いましたが、今となっては電動を買ってよかった。
1日6回の搾乳を1か月続けたら、180回!左右のおっぱいで360回!
例えば、1日6回もドライヤーをするとしたら、乾きにくいドライヤーはストレスですよね。ただでさえ生活が変化して戸惑いの時期に、少しでもストレスを減らしたほうがいい、そう思いました。
使用して1か月半ごろにはシリコンの部品が白く濁って使用感が出ました。たった1ヶ月ですが、使いこむ量が半端じゃないのと、赤ちゃんには母乳が生命線。もし手動を使って腱鞘炎になって、母乳がうまく絞れない!なんてことになっていたら、きっとかなりのストレスや罪悪感になったと思います。
出産前から購入する必要はないと思いますが、もし私と同じように定期的な搾乳が必要なら、電動を購入してもいいのかなと感じました。
哺乳びん
私が持っていたのは合計3本
・耐熱ガラス製 160ml
・プラスチック 160ml(搾乳機に付属)
・プラスチック 240ml
いずれもピジョン母乳実感の哺乳瓶です。
〈哺乳瓶を使ってみての気づき〉
・全部ガラス製でもよかった。
ガラス製は熱伝導がよく、温めやすく、冷ましやすい。
逆にプラスチック製はなかなか適温にならなかった。
持ち運びのことを考えてプラスチックも購入しましたが、お出かけの際にはおむつや着替え、お湯など持ち物が多いので、哺乳瓶がプラスチックでもガラスでも重さにはあまり関係ないということがわかりました。
外出時に、湯冷ましを持っていきミルクを作るなら、プラスチックでもいいのですが、出先の赤ちゃんルームの調乳はお湯のみが用意されていることがほとんど。冷ます必要があるので、ガラスのほうが早くでストレスフリーです。
・240mlの哺乳瓶は使わないけど安心
ミルクの1回量は3~4か月で200ml、4~5か月で220ml、その後は離乳食が始まるため増えません。多くても220mlくらい作れたらよいということです。
また、母乳メインの育児であれば、不足分を追加したり、出先で1回だけということが多く、160mlの容量で十分でした。
とはいえ大は小を兼ねるという意味で、もしものときや、搾乳をたくさん貯めておくのに安心感はありました。母乳育児も何が起こるかわからないので、いろんなケースに対応できるように、1本はあってもいいかもしれません。
R-1飲むヨーグルトの容器
搾乳した母乳を哺乳瓶に貯めて、ラップをかけて保存していました。
3本の哺乳瓶でローテーションしていましたが、ときどき足りなくなることがありました。例えば、赤ちゃんが泣いて飲ませているときに、搾乳もするとき。冷蔵庫にある母乳を別の容器に移して、哺乳瓶を空けたい!という状況になりました。
また、出かけるときは密閉できる容器にうつして運ばなければなりません。
専用の蓋や搾乳バックは高価なので、R-1の容器で代用しました。
200mlほど入るので大きさがちょうどよく、ペットボトルキャップになっているので密閉できます。使用後は洗って、哺乳瓶と同じように消毒しました。
5.搾乳完母の卒業
搾乳完母をしながら、機嫌がいいときに乳首をくわえさせる練習を1日1回やっていました。
首を振って泣いて嫌がり、練習が億劫になることもしばしば。。
赤ちゃんの口が大きくなるから、いつかは必ず吸えるよ!と助産師さんに言ってもらったのを支えに、絞った母乳を哺乳瓶で与えるのを続けました。
続けていくうちに、直接おっぱいで飲めたら新鮮なのが飲めるのに。温めたり消毒する手間もなくなるのに。と直接母乳したいという気持ちは強くなりました。
1か月検診のときに、産後ケアも利用して直接母乳の練習をしました。
赤ちゃんは口が少し大きくなって、前よりも吸えそうな様子とのこと。
泣いて嫌がりのけぞるのを何度も体勢を立て直し、「ママのおっぱいだよ、大丈夫だよ。今日は哺乳瓶じゃなくておっぱいから飲もうね。これしかないんだよ。」と声掛けしながら、格闘すること15分。。
ようやくチュー、チューと離すことなく吸い付いてくれました。
私は汗だくです(笑)でもよかった。ありがとう。
助産師さんに写真をとってもらいました。

嫌がって泣いてるところも動画に収めておけばよかったです(笑)
2.3日で嫌がる時間もだんだん減ってきて、無事に直接母乳が軌道にのりはじめました。
あんなに嫌がってたのは何だったの??
大きくなったら聞いてみたいものです。
6.赤ちゃんの栄養はひとそれぞれ
これまで書いたことは、私の経験したことであって、ほかの方に当てはまるかわかりません。
搾乳完母は、そうなってしまった状態であり、望んでなるものではありません。おっぱいから飲めるほうが、赤ちゃんにとっては絶対にいいから。
私の周りの方の様子を聞いてみても、
赤ちゃんの栄養って、本当に人それぞれなんだと実感しました。
赤ちゃんの気持ちと体の要因、お母さんの気持ちとおっぱいの要因、お互いの相性、環境、、、
赤ちゃんの数だけ、やり方がある。
きっと誰がやっても、試行錯誤になるのだろうし、
どれだけ事前に勉強して知識があっても、苦戦する。
でもそうやって苦戦したからこそ、成長や変化を遂げるわが子は かわいい。
母と赤ちゃんの絆を深める、大事な大事な時期なのだと思います。
睡眠不足でつらい日々も、いつかは幸せなエピソードになりますように。

